ノルウェーのストルテンベルグ首相が、首都オスロでタクシー運転手になり、乗客の市民と意見交換したことが明らかになった。9月に行われる総選挙のキャンペーンとして行われた。動画も公開されている。
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「あれ、あの人に似てない?」と驚く乗客もいれば、「大企業の経営陣の給料は高すぎる」と言う女性に「企業同士も競争しているから……」と首相が答えるシーンもあった。タクシーの料金は無料になったという。
運転手が首相であることに気が付いた乗客は、「タクシー運転業を始めたのか」「首相を辞めたのか」などと質問。その後、乗客と首相は政治について会話した。一方、首相の運転技術については、「不満だ」「死ぬことはないと思う」「ひどい」との声が聞かれ、乗客の評価は低かった。
車内の様子は隠しカメラで撮影され、その内容は11日付のVG紙や首相のフェイスブックページで発表された。
首相はVG紙に対し、「人々が本音を言える場所があるとすれば、それはタクシーだ」と述べ、政治について国民の正直な意見を聞きたかったと語った。
(Reuters「ノルウェー首相がタクシー運転手に、お忍びで国民の本音探る | 世界のこぼれ話 | 」より)
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