ノルウェー沖を航海中だった豪華客船が悪天候に見舞われ、乗客1300人が海中からの避難を余儀なくされている。BBCなどの海外メディアが3月24日に報じている。
トラブルが起きているのは、バイキングスカイ号。
CNNによると、3月14日にノルウェーのベルゲンを出発し、各都市に立ち寄りながら、26日にロンドンに到着する12日間の航海中だった。ノルウェーの海難救助局の元に、高波や強風などの悪天候でエンジンに問題が発生したとして、バイキングスカイ号から23日に遭難信号が届いたという。
バイキングスカイ号は、21日にノルウェー・トロムソを出た後、24日昼過ぎにスタバンゲルに到着を予定していた。
Twitterには、高波で激しく揺れる船内の様子を撮影した動画が投稿されている。
船体が大きく横に傾き、その方向に椅子が横滑りしたり、天井の一部が剥がれ、座っていた乗客の頭にぶつかったりする様子が写っている。 高波による激しい揺れが続き、右へ左へ、椅子やテーブルが揺れに合わせてコントロールを失って転がっている。
船内は浸水も起きている模様だ。
乗客と船員ら計約1300人は救命胴衣をつけて、現在ヘリコプターによる救助活動が進んでいる。すでに一部の乗客が避難し、けが人もいるという。