北朝鮮の国営メディア「朝鮮中央通信」は5月15日、前日に新型の中距離弾道ミサイル「火星12号」の発射実験に成功したと発表した。ミサイルは「予定された飛行軌道に沿って高度2111.5キロまで上昇、787キロの先の公海上に設定した目標水域を正確に打撃した」と伝えたという。
聯合ニュースなどが報じた。
14日早朝に日本海に向けて発射した弾道ミサイル1発と見られている。
朝日新聞デジタルによると、発射実験は金正恩(キム・ジョンウン) 朝鮮労働党委員長の立ち会いの下で実施したと朝鮮中央通信が報じている。アメリカに対し「我が国にむやみに手出しするなら史上最大の災難を免れない」と警告し、核ミサイル開発を続ける姿勢を鮮明にした。
今回は通常より高い角度で打ち上げ、飛距離を抑える「ロフテッド軌道」での発射とみられる。最も距離の出る角度で撃てば アメリカ領のグアム(北朝鮮から約3400キロ)を射程に収める可能性があると、産経ニュースは報じている。ロフテッド軌道のミサイルは落下速度が速く、迎撃が難しいという。
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