モロッコのスペイン飛び地にアフリカ難民が殺到 命がけの越境【画像】

アフリカからの移民や難民は暴力、レイプ、さらには殺人にまで直面している。
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モロッコとメリリャを隔てる国境のフェンスを越えようとする男たちを記録したセルジ・カマラ氏の写真。

過去20年間、サハラ以南のアフリカや北アフリカから何千人もの移民や難民が、スペインの飛び地であるセウタとメリリャをヨーロッパの玄関口として利用しようとしてきた。

この海沿いの街はモロッコに接しているが、スペインの自治市で、ヨーロッパとアフリカ本土との間の唯一の陸地の国境だ。しかし、国境を越えることは危険な旅だ。塹壕に、監視塔、暗視カメラ、強力なライトそれに巨大なフェンスがずらりと並んでいるからだ。

モロッコとメリリャとの間に12キロメートルの国境フェンスができたのは1999年のことだ。報道写真家のセルジ・カマラ氏は、移民や難民が10年以上に渡って国境地帯で巨大なフェンスを乗り越えてスペインへ越境しようとする姿を記録してきた。

カマラ氏は、国境地帯で起きている人権侵害を世界に伝える使命を負っている。ハフポスト・ギリシャ版とのインタビューでカマラ氏は、メリリャ郊外の丘に身を隠しているアフリカの移民や難民が暴行や障害、レイプ、殺人について同氏に証言したことを明らかにした。

「私は自分の写真を通して、人権侵害だけでなく現在導入されている国境政策の成果まで記録することを目指している」。カマラ氏はこう述べた。

カマラ氏によると、移民や難民はグループでキャンプしており、同胞で一緒になることが多い。彼らは主に夜間、まとまって一緒に越境する。狙いはフェンスの最も弱い場所だ。彼らの大半が反対側にたどり着けないことは百も承知だ。

カマラ氏は「モロッコでの暮らしは移民にとって実に厳しいものだ」と話し、「目前に天国が覗くように感じていても実際はすぐ後ろに地獄が迫っている」と述べた。

以下にカマラ氏の写真を紹介する:

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石をぶつけられて地面に横たわる怪我をした男性。

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モロッコと海沿いのスペイン領の街、メリリャを隔てるフェンスに登りながら警察を警戒する男たち。

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メリリャとモロッコとの間のフェンスに登る前にダンスをする男たち。

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山の中に隠れてヨーロッパと自分たちを隔てるフェンスによじ登るのを待つ移民や難民。

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グルグ山で待ちながら、国境を飛び越える方法を決める移民たち。

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木の枝で作った梯子を手にフェンスへ向かって進むグループ。

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フェンスをよじ登るのに最善のタイミングを待つ人々。

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24時間監視のフェンスに登りながら警察を警戒する男たち。

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スペイン自治市と自分たちを隔てるフェンスを飛び越える大勢の男たち。

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モロッコへの国外退去を免れようとしてスペイン警察と衝突する若者たち。

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モロッコへの国外退去を免れようとして警察から隠れる男。

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メリリャとモロッコとを隔てるフェンスにかけられる梯子。

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スペイン警察が阻止した大勢の男たちは、その後全員国外退去となった。

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街灯の上に座ってスペイン警察による国外退去を免れようとする男。5時間座り続けた後、疲労で落下した。

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移民をメリリャに入れないよう6mまでフェンスを高くする作業員たち。

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フェンスに登るために梯子を担ぎ上げるカメルーン出身の男。

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野原を逃げる男。

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メリリャ近郊の山に隠れるカメルーン出身の男たち。

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コーヒーを入れる男(フェンスに登ろうとして負傷している)。

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カメルーン出身の若い男のポートレート(メリリャ近郊の山)。

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メリリャとモロッコとを隔てるフェンス。

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

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