泥憲和さんが死去 元自衛官の市民運動家、憲法記念日に旅立つ

兵庫県姫路市に住む元自衛官で平和活動家の泥憲和さんが、5月3日に死去した。
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兵庫県姫路市に住む元自衛官で市民運動家の泥憲和(どろ・のりかず)さんが、憲法記念日の5月3日に死去した。本人の公式Facebookで親族が発表した。Facebookによると享年64歳。病死と見られる。元自衛官という立場から安保法案に反対し、ヘイトスピーチに対するカウンター活動でも知られていた。

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泥憲和さん(本人のFacebookより)

2015年8月17日の日刊スポーツの記事などによると、泥さんは1954年、姫路市生まれ。中学卒業後、陸上自衛隊少年工科学校を経て、青森県のホーク地対空ミサイル部隊に所属。1975年に除隊した。その後は、法律事務所に勤め多重債務問題などに取り組んだ。

2015年9月、国会前で安保法案に反対する集会で泥さんは、豪雨による鬼怒川などの決壊で災害救援にあたった自衛隊員の活躍を讃えた上で、「遠い外国で人殺しするために自衛隊に入った人なんていない」と、以下のように訴えていた

大洪水あったじゃないですか。陸上自衛隊、災害派遣の隊員たちが一生懸命、市民を救出していました。あれが自衛隊の姿ですよ。ああいう仕事がしたくて自衛隊という職業を選んだんです。遠い遠い外国で人殺しするために自衛隊に入った人なんていませんよ。ところが自衛官は政治的活動に関与してはならない。自分では声を上げられません。だから私たちOBが現役に成り代わって彼らの胸の内を語らなければならないと思っています。

■国会前で演説する泥憲和さんの動画

かもがわ出版(京都市)の松竹伸幸・編集長は3日に公式ブログを更新。1週間ほど前、泥さんから最後のメールがあったことを明かした。次のような内容だったという。

主治医から「すべての治療を断念する」と告げられたという内容でした。5月5日には泥さんがいつも中心にいた播磨(姫路など)の憲法集会が開かれるのですが、それまではオモテに出したくないという、泥さんらしい気遣いのメールでした。

■「もっと生きて欲しかった」追悼の声が相次ぐ

憲法記念日に亡くなった泥さんの早すぎる死を悼む声が、ネット上では次々と出ている。

■関連スライドショー(2017年に亡くなった人々)

(※開かない場合は、こちらへ)

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