フィギュアスケート男子でバンクーバー五輪に出場するなど活躍した織田信成さんが9月29日、自身のブログを更新し、「多忙」を理由に関西大学アイススケート部の監督を退任したなどとする報道に対し、「一部事実とは異なる」とした。
織田さんはリンク内で「嫌がらせやモラハラ」を受けたと主張していて、関西大学側は「事実関係を確認している」としている。
■「辞めた本当の理由は...」
共同通信やサンケイスポーツなどによると、織田信成さんは2017年4月から母校・関西大学アイススケート部の監督を務めていたが、9月9日付で退任した。大学は、織田さん側から「多忙のため」などと退任の申し出があったと説明していたという。
こうした報道に対し、織田さんは公式ブログで「一部事実とは異なる報道がありましたので、自分の口から説明させて下さい」とし、退任に至る経緯を説明している。
それによると、「多忙」を理由に退任を申し出た事実はないという。
織田さんは「辞めた本当の理由は、リンク内で私に対して嫌がらせやモラハラ行為があり、その影響で今年春頃から体調を崩すようになり、辞任するまでの3ヶ月間リンクに行く事が出来なくなった事とそれに対する関西大学の対応が誠意あるものに思えなかったからです」と説明。詳しい内容については言及していない。
弁護士を交えて大学側と協議を進めた結果、大学側が事実関係を調査し報告することが決まったというが、「そこから2ヶ月待ちましたが、誰がどのように調べているのかわからず、また結果報告もありませんでした」としている。
織田さんは退任の際に学長との面会を申し出たが、それも叶わなかったとし、「事実とは違う内容が関西大学側から発表され、精神的に耐えられず、今回自分の口で説明する事となりました」と大学側への不信感を露わにしている。
織田さんはブログの最後で、「指導者としての夢はまだ諦めていないので、オファーがあれば何処へでも行って指導できれば」と綴り、引き続き後進の指導にあたりたいとしている。
■「事実関係を確認」
関西大学はハフポスト日本版の取材に応じ、見解を説明した。詳細はこちら。