アメリカに本拠を置く学術情報サービス会社、トムソン・ロイターは9月25日、10月に発表されるノーベル賞の自然科学3賞と経済学賞の新たな有力候補となる28人を発表。日本人では、大隅良典東京工業大特任教授ら3人の名前が挙がった。
トムソン・ロイター引用栄誉賞は、論文・引用データベースからノーベル賞クラスの研究者を選出している。発表することで、トップクラスの研究者の功績を広め、讃えることが狙い。2002年に発表するようになってから本賞を受賞した27名が実際にノーベル賞を受賞している。
朝日新聞デジタルによれば、日本人では、医学生理学賞に大隅良典東京工業大特任教授と水島昇東京大大学院教授、物理学賞に細野秀雄東京工業大教授の3氏が選出されたという。
大隈氏と水島氏は、細胞内部で不要なたんぱく質を分解する「オートファジー(自食作用)のメカニズムおよび生理学的機能の解明」した功績が評価され、細野氏は、新型ディスプレイの応用研究を通じて「鉄系超伝導体を発見」して選出されたという。
ノーベル賞の発表は、毎年10月。医学生理学賞は7日、物理学賞は8日、化学賞は9日、そして平和賞は11日、経済学賞は14日に発表される。文学賞の日程は後日決まる見通しだ。
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