生命保険・国内最大手の日本生命が、国内7位の三井生命を買収する方向で交渉を進めている。日生が三井生命の主要株主から、3分の2以上の株式を買い取り、子会社にする方向で進めているという。買収額は未定。8月26日、ロイターなどが報じた。
しかし、銀行の窓口を通じて販売する貯蓄型の保険の開発が遅れたことなどが原因で、2015年3月期の決算では、売上高にあたる保険料収入でライバルの第一生命に抜かれた。日生の首位転落は戦後初めてだった。
今回の買収の狙いは、日生の国内の営業基盤の強化とみられる。人口の減少で今後、国内市場が縮小することが見込まれているなか、成長が見込まれる銀行などの保険商品の窓口販売を強化する。買収が実現すれば、首位の座を取り戻すことにもなる。
一方で三井生命は、長引く低金利の影響で、実際の運用利回りが契約者に約束した利回りを下回るいわゆる「逆ざや」が重荷となるなど厳しい経営環境が続いていた。合併により、経営基盤の強化につながる。
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