テニス4大大会のひとつ、全米オープンで世界ランク1位のジョコビッチを破って決勝戦に進出した錦織圭。日本のメディアのみならず、BBC、ガーディアン、ウォール・ストリート・ジャーナルなど海外紙も絶賛するなか、ニューヨーク・タイムズは、錦織が13歳でアメリカにテニス留学に渡った際のエピソードを紹介している。
ボロテリーアカデミーで、錦織は「プロジェクト45」というニックネームを与えられた。それは、プロテニスプレーヤーになったらまず達成したい目標を示したものだ。それは、日本の男子選手としてこれまで世界ランキングの最上位だったのは、松岡修造が1992年に記録した46位。それを超える、ということだ。
4年前、錦織はその目標を達成したが、決して振り返ることはなかった。今や、クルム伊達公子と並んで、錦織は日本テニス界の顔となっている。
(ニューヨーク・タイムズ「Tennis Fans Rejoice After Kei Nishikori’s Win Over Novak Djokovic」より 2014/09/07)
「最初の目標」になった松岡さんは、錦織を少年時代からよく知る存在。今回の躍進を、まぐれではなく、実力であると評価し、「世界のテニスを変えた」と表現している。
圭のバックハンドは間違いなく世界No・1。ジョコビッチもバックハンドのストロークを得意としているが、それ以上に安定していてコンパクトなので攻撃もできる。そのスタイルはかつてないほど攻撃的で、日本人でなくてもファンになるようなテニス。世界のテニスを変えてしまった、と言えるほどだ。
(スポニチ「松岡修造氏 錦織快勝を分析、ジョコ沈めた世界一のバックハンド」より 2014/09/08)
錦織は9日午前6時、チリッチと決勝戦を戦う。
【錦織圭関連の記事】
ハフィントンポスト日本版はFacebook ページでも情報発信しています。
ハフィントンポスト日本版はTwitterでも情報発信しています。@HuffPostJapan をフォロー