テニスの錦織圭選手が4月22日、熊本地震の被災者が生活する避難所に、自身が使っているものと同型のマットレス1000枚を寄付したと公式ブログで明かした。
錦織選手は「避難生活が長引きそうで、避難されている人からは、避難疲れから体調面の不安を口にする人も多いと聞いています」と避難者への気遣いを見せ、「数は足りないかもしれませんが、一人でも多くの人の体を休められるのに役立ってもらえばと思います」などとコメント。「もう少しの間みなさんには踏ん張ってこの苦難を乗り越えてほしい」などと綴った。
NHKニュースによると、錦織選手はスポンサー契約を結ぶ寝具メーカーにマットレスを発注。既に一部が、熊本県南阿蘇村の救援物資の倉庫として使われている中学校に届けられ、今後は、南阿蘇村の施設や熊本市内のお年寄りや子供に優先的に使ってもらえるように送られる予定だという。
南阿蘇村では19日朝の時点で、寝具用のマットが不足していると報じられていた。南阿蘇村立野の元小学校に避難している82歳の緒方妙子さんは、板張りの床に薄いマットを敷いて眠っていたというが、眠りは浅く、疲労が募っていたという。熊本市中央区に避難する小学6年の男児も21日、「やわらかいお布団で寝たい」と今の思いをつづっていた。
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