Nikon Z5が発表、既存のZ6との違いは? フルサイズミラーレスとしては低価格な「ベーシックモデル」

高画質だが高価だった同社のフルサイズ機としては、大幅に安いことが特徴。8月下旬に発売される。
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Nikon Z5。キットレンズの「NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3」を装着している様子(プレスリリースより)
nikon.co.jp

ニコンが7月21日、新作ミラーレスカメラ「Nikon Z5」を発表した。「Z5」は、スマートフォンのイメージセンサーに比べて、はるかに大型の「フルサイズ」のセンサーを搭載しており、Zマウント対応のレンズを装着できる。

高画質だが高価だった同社のフルサイズ機としては、大幅に安いことが特徴で、8月下旬に発売される。

 

■画素数や手ぶれ補正、重さがほぼ同じ

オープンプライスとなっているが、価格.comマガジンによると、直販価格はボディのみで18万2600円となる見込み。2018年11月に発売された「Nikon Z6」の直販価格が21日現在、27万7750円なので約9万5000円も安い計算となる。

 Z5の有効画素数は2432万画素とZ6とほぼ同じ。カメラ内手ぶれ補正システムを搭載しており、シャッタースピード約5段分を補正できることも共通している。

バッテリーやメモリーカードなどを含む重量は、約675gで「Z6」と同じ。同時発売されるキットレンズ「NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3」は約195gと軽量のため、Z5と合わせると870gほどとなる。

 

■撮像素子の種類と記録メディアは異なる

ただし、Z5とZ6はイメージセンサー(撮像素子)の種類が異なっており、ASCII.jpでは「Z6は裏面照射型だったが、Z5は表面照射型つまり従来型なので、集光効率がちょっと落ちて、センサーの感度や最低AF照度が落ちる」と報じている。

また、記録メディアはZ6が「XQDカード」だったのに、Z5はより一般的な「SDカード」を2枚挿せるとEngadget日本版が伝えた。

 

■低価格なベーシックモデルと位置づけ

ニコンではZ5をベーシックモデルと位置づけており、プレスリリースでは「フルサイズカメラを初めて使われる方に最適なモデル」と訴えている。フルサイズミラーレスカメラは、ソニーの「α7」シリーズが圧倒的な人気を誇っているが、低価格な新機種投入でニコンがどこまで追撃できるか注目される。