子どものころ好きだったアニメ1位は『ドラゴンボール』、強い敵と戦う姿に多くの世代が魅了

2位『ドラえもん』、3位『美少女戦士セーラームーン』
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GERARD JULIEN via Getty Images

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"ギャグマンガの王様"と言われた漫画家・赤塚不二夫さんの代表作『天才バカボン』が、18年ぶりにTVアニメ化されると発表され、北条司さん原作のマンガ『シティーハンター』も新たに長編アニメーション映画として製作されることが決まっている。子どもの頃に放送されていた作品のアニメ化に、「懐かしい」と感じる人も多いだろう。そこでORICON NEWSでは、「子どもの頃に好きだったTVアニメ番組」について、1,000人のユーザーに意識調査を行った。

■次々と現れる敵と戦う姿に魅了、『ドラゴンボール』が1位

 総合ランキングで1位に輝いた『ドラゴンボール』は、"世界中に散らばった七つの玉を集めると、どんな願いも叶う"という基本設定で、主人公・孫悟空の成長を描いた冒険活劇。悟空の声を演じた野沢雅子による「オッス、オラ悟空」「かめはめ波~!!」のセリフはあまりにも有名だ。「ストーリーもしっかりしていて、子供でも理解できてわかりやすく、面白かったから」(三重県/10代/女性)、「戦いの迫力があって、夢中で見ていた。次々に強い敵が現れて、その度にハラハラしたりワクワクして面白かった」(埼玉県/20代/男性)といった若い世代から、「いろんなキャラがどんどん仲間になっていくのを楽しみにしていた」(東京都/40代/男性)、「悟空がどんどん強くなるのと、周りのライバルたちがどんどん成長して格好よくなっていくのが楽しかった」(神奈川県/40代/女性)と大人まで幅広い支持を得た。ストーリーの良さ、悟空の成長、多彩な脇キャラ、圧巻のバトルシーンなどが人気のポイントのようだ。

■2位は『ドラえもん』、ワクワクの秘密道具と感動ストーリーが愛される

 2位は国民的アニメともいうべき『ドラえもん』。「未来の道具に夢を見ることができた」(静岡県/40代/男性)、「自分が大人になった頃には、どこでもドアやタケコプターなどがあるんだろうなぁと思っていました。夢がありました」(神奈川県/30代/女性)、「ドラえもんの出す道具は毎回楽しみで仕方なかった」(埼玉県/50代/女性)など、ドラえもんがポケットから出す"ひみつ道具"を楽しみに観ていた人はとても多かったようだ。劇場版では心温まる感動ストーリーも多く、「とても面白いし、感動する」(大阪府/10代/男性)、「ドラえもんとのび太の友情が素敵でした」(北海道/30代/女性)といった意見も見られた。

■「かわいい」と「かっこいい」の2つを満たす、セーラー戦士が女子の憧れに

 3位の『美少女戦士セーラームーン』は、主人公・月野うさぎらがセーラー戦士に変身して悪と戦うストーリーで、後の『プリキュア』シリーズなどにも影響を与えた作品。やはり女性からの支持が圧倒的に高く、「幼稚園のとき、友達とセーラームーンごっこをしてました」(千葉県/20代/女性)、「可愛い女の子たちが戦う姿はとても格好よくて魅力的でした」(福岡県/20代/女性)、「可愛くてカッコいい。変身シーンがとても美しい」(東京都/30代/女性)、「セーラームーンになりたかった」(埼玉県/30代/女性)など、セーラー戦士たちにあこがれて観ていた人が多かったようだ。その一方で、「タキシード仮面に恋していたため(笑)、出番がくると大興奮でした」(埼玉県/20代/女性)とサブキャラ人気も。

■アニメの枠を超えた「善悪関係ない人間ドラマ」に引きつけられる

 4位の『機動戦士ガンダム』シリーズは、一転して男性からの支持が高め。「ガンプラと共にハマっていたため」(東京都/40代/男性)、「リアルな戦闘シーンが魅力的」(神奈川県/40代/男性)など従来のロボットアニメとしての魅力に加えて、主人公アムロやライバルのシャアらの心理描写を深く描いた人間ドラマとしての評価が高かった。ユーザーからは「子供心に、善悪二元論を無視した設定が新鮮だった」(新潟県/40代/男性)、「敵味方関係なく、どちらの視点から見ても考えることができる素晴らしいストーリーだった」(大阪府/40代/男性)、「ただの戦闘を見せるのではなく、人間ドラマが見られたから」(東京都/50代/女性)との声が。

 5位の『魔法使いサリー』は、1966~68年に放送された少女向けアニメで、1960~70年代に流行った"魔法少女モノ"の元祖的作品。「マハリ~クマハ~リタヤンバラヤンヤンヤンヤン♪と一緒に歌った記憶があります」(群馬県/50代/女性)、「魔法が使えたらどんなにいいだろうと、ワクワクしながら見ていた。楽しいだけじゃなく、お友達との人間関係も描かれていて深い内容だった」(埼玉県/50代/女性)、「可愛いヒーローだから」(福岡県/30代/女性)など女性からの支持が多かった。『ドラえもん』のひみつ道具と同様、サリーの"魔法"という特殊能力に多くの人々があこがれていたようだ。

 世代別ランキングを見ると、10代は『ドラえもん』が1位で、『ポケットモンスター』『プリキュア』シリーズが上位に。20代は1位『美少女戦士セーラームーン』をはじめ、『おジャ魔女どれみ』『カードキャプターさくら』といった女子向けアニメが強く、30代は1位『ドラゴンボール』を筆頭に『SLAM DUNK』『幽☆遊☆白書』『聖闘士星矢』といった『週刊少年ジャンプ』系のアニメが強さを見せた。40代は『ガンダム』シリーズが1位で、他に『花の子ルンルン』『キャンディ・キャンディ』など外国を舞台にしたアニメもランクイン。50代は「何度も再放送されたので」(神奈川県/50代/女性)という『魔法使いサリー』が1位で、次いで『巨人の星』『ひみつのアッコちゃん』『マジンガーZ』『ルパン三世』などTVアニメの古典的名作がズラリとそろう。「TVアニメ」というテーマの特性上、世代別にかなりのばらつきが見られたのは面白い。

 ちなみに、今回上位には入らなかったものの、「バカボンのパパが好きだった」(愛知県/50代/男性)など40~50代のファンが多かった『天才バカボン』。今回のアニメではどんなストーリーが展開されるのか、注目したい。(文:水野幸則)

【調査概要】

調査時期:2018年4月3日(火)~4月6日(金)

調査対象:合計1000名(自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員10代、20代、30代、40代、50代の男女)

調査地域:全国

調査方法:インターネット調査

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