NHKの籾井勝人会長が4月13日、同局の番組「とっておきサンデー」に出演し、就任会見での従軍慰安婦を巡る発言について「公式の場で個人的な見解を述べたことは不穏当、不適切だった」と謝罪した。
籾井会長の発言全文は以下の通り。
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NHK会長の籾井でございます。私が会長の就任会見で行った発言などに対し、視聴者の皆様からさまざまなご批判やご意見をいただきました。会見は私には不慣れだったため、複数の議論がある事柄について、NHK会長の立場と個人の立場を整理しきれないまま発言してしまった部分がありました。公式の場で個人的な見解を述べたことは不穏当、不適切であり発言を取り消しました。
国会審議の場で、就任会見での発言や公共放送のトップとしての資質などについて、多くの質問を受け、視聴者の皆様に大変なご心配をおかけいたしました。こうした事態を招いたことを反省し、深くお詫び申し上げます。
NHKの根幹は放送法です。この中では放送の公平公正、不偏不党などが定められており、会長の個人的な意見が入り込む余地はありません。私の個人的な見解を放送に反映させることは断じてありません。受信料で成り立つ公共放送として何人からの圧力や働きかけにも左右されることなく、放送の自主自立を貫きます。
私は先日、コールセンターに足を運び、日々、視聴者の皆様からお電話やメールを通じて寄せられる声にどのように対応しているのか、オペレーターから直接内容を聞きました。また、受信料の収納活動を地域で担っている営業センターにも出向き、職員や訪問担当者から現状について直接報告を受け、視聴者の皆様の具体的な反応を確認いたしました。
私に向けられている厳しいご意見とともに、公共放送への期待の大きさを実感し、NHKが「皆様に支えられてこそ成り立っていること」に思いを新たにしました。今回寄せられた批判やご意見を真摯に受けとめ、自らを見つめ直し、全身全霊で職責を果たしていくことをお誓いします。
皆様の声を何より大切にし、公共放送の使命に基づいた放送とサービスをお届けすることで、これまで以上にNHKが信頼を得られるようにして参ります。
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