籾井勝人NHK会長、専務理事2人に辞任迫る 拒否され断念

NHKの籾井(もみい)勝人会長が、2月に再任した専務理事2人に辞任を迫っていたことが分かった。2人はこれを拒否し、契印会に判断を委ねたという。
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時事通信社

NHKの籾井(もみい)勝人会長が、2月に再任した専務理事2人に辞任を迫っていたことが分かった。2人はこれを拒否したという。籾井会長は、自身の就任会見での発言をめぐる国会答弁の対応に追われたこともあり、2人を再任したが、3月末に今年度予算案が承認されたことで態度を変えたと見られる。4月24日、朝日新聞デジタルが報じた。

籾井会長は22日の経営委で、「塚田祐之(経営企画)、吉国浩二(人事・労務)両専務理事に対し、『3期目(1期2年)だから後進に道を譲ってほしい』と辞任を求めた」と説明したという。



両専務理事は辞表の提出を拒否し、理事人事の同意権をもつ経営委の判断に委ねる姿勢を示した。

(朝日新聞デジタル「NHK会長、専務理事2人に辞任迫る 拒否され断念」より 2014/04/24 07:02)

24日の経営委員会では、退任する理事の1人が籾井会長の罷免を求める発言をするなど、NHKでは異常事態が続いている

また籾井会長は、1月に理事全員に書かせていた辞表を返却したという。石田研一放送総局長が23日、定例会見で明らかにした。

NHKによると、辞表を返却されたのは理事10人全員。石田氏によると、返却の際に籾井会長から説明はなく、籾井会長が「返すから」というようなことを言い、理事が「じゃあ」というような感じで受け取ったという。会長が返却した理由について報道陣から聞かれると、石田氏は「(理事の側から)返してほしいと言ったわけではない。本人(籾井会長)に聞いてほしい」とした。

(スポニチ「NHK籾井会長「返すから」理事に辞表返却していた」より 2014/04/24 05:30)

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