NHKは2月13日、過激派組織ダイーシュ(イスラム国)の日本語訳を「イスラム国」から「イスラミックステート」に変更すると発表した。この組織が国家であると受け止められないようにするとともに、イスラム教についての誤解が生まれないようにすることが目的だという。
ダーイシュの表記をめぐっては、この組織をどう呼ぶべきか世界で議論が行われてきたが、日本のメディアはこれまで、ほとんどが「イスラム国」という表記を使っていた。
これに対して、名古屋市中村区のイスラム礼拝所「名古屋モスク」が、過激派組織の行いがイスラムの教えとは全く異なるものだとして「イスラム国」の表記をやめるよう呼びかけたり、トルコ大使館がメッセージを発表し、イスラム教に対して誤解が生じない表現を使うよう依頼したりしていた。
なお日本政府は英語表記の「ISIL(アイシル)」で統一している。この理由について安倍首相は1月30日の衆院予算委員会で、「(イスラム国を使うと)国として国際社会から認められている、あるいはイスラムの代表であるかの印象を与え、イスラムの人々にとっては極めて不快な話になっている」と説明していた。
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