ピーピーと鳴きながら羽をバタつかせて、なかなか飛べなそう...
クチバシの端がまだ黄色のスズメの雛が一羽、地面を必死にかけ回っている。
「猫など天敵に狙われたら大変だ」「可哀想....」ついついそう思って、思わず保護。実は、それはしてはいけないことだった ーー。
スズメ、ヒヨドリ、シジュウカラ、カルガモ 、カラス...。野鳥は都会でも多く見かける。
春先にそんな野鳥について、困りごとのツイートが増える。
それは野鳥のヒナの取り扱いについてだ。
日本野鳥の会は、「ヒナを拾わないでキャンペーン」という啓蒙活動を今年も始めた。
誤って保護され、親鳥と引き離されてしまうケースが多い。親鳥が近くにいることが多いので、見守ることが必要だ。
まだ上手に飛べないヒナが、地面に降りていることがあります。つい、手を差しのべたくなりますが、親鳥が近くにいることがあります。手を出さず、その場を離れてそっと見守ってください。それが野鳥たちへの「子育て応援」につながります。
しかし、誤って保護され、親鳥と引き離されてしまうヒナが後を絶ちません。そこで、当会では、20年以上に渡り、「野鳥の子育て応援(ヒナを拾わないで)キャンペーン」を継続し、ポスターの掲示協力など広くよびかけています。ぜひ皆さまのご理解、ご協力をお願いいたします (日本野鳥の会公式サイトより)
以下、日本野鳥の会公式サイトより
Q ヒナを見つけたときは、どうしたらよいのでしょうか?
A 巣立ち直後のヒナはあまり動きません。親鳥は人がヒナの近くにいると警戒して近づけないので、その場を去る方がよいでしょう。
Q ネコやカラスに食べられないでしょうか?
A 心配でしたら、ヒナを近くの茂みの中に移しましょう。親鳥は姿が見えなくても、ヒナの声で気づくことができます。
Q 人がヒナを育てることはできますか?
A たくさんの虫を与え続けるなどすれば、育てられることもあります。ただ、自然界では巣立ち後に親鳥と過ごすわずかな期間(1週間から1か月)に「何が食べ物で、何が危険か」などを学習してひとり立ちするので、人間によって育てられたヒナが自然の中で生きていけるとは限りません。◎より詳しい情報はこちら
ケガをしているものや、希少種など、そのままにしておけないと判断される場合は、自治体などに相談してください。
◎自治体の連絡先はこちら