Netflixが気候変動対策を強化。2022年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロに

「私たちは世界を楽しませることを目指しています。しかし、そのためには居住可能な世界が必要です」
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Netflixは、2022年末までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする計画を発表した。 作品の制作時の排出は、電気自動車やLEDライト、現地のスタッフを積極的に登用することなどで削減につとめるという。さらに、ストリーミングをすることに伴う温室効果ガスの排出についても触れた。

3月30日に発表されたNetflixの「NetZero + Nature」計画は、2020年10月にNetflix初のサステナビリティ責任者に就任したエマ・スチュアート(Emma Stewart)博士が取りまとめた。

2020年にNetflixが排出した二酸化炭素は110万トンだったという。この二酸化炭素の約半分は、外部の制作会社を通して制作される作品も含み、Netflixオリジナル作品の物理的な制作過程で排出されたものだ。

作品の撮影時の温室効果ガス排出削減については、現地撮影するときは、スタッフをできるだけ移動させず、現地のスタッフを採用して飛行機による移動を避ける。また、ガソリン車の代わりに電気自動車を使ったり、照明はより多くのLED照明を使ったりすることで目標達成を目指す。

作品のストリーミングなど、インターネット利用による温室効果ガスの排出量の測定も将来的に視野に入れています。

視聴者個別のネット利用まで追えないものの、インターネット利用によるカーボンフットプリントを測定するためにの統一した方法を確立するため、Netflixはイギリスのブリストル大学が主導共同研究プロジェクトDIMPACTに参画することにした。

声明の中でNetflixは「私たちは世界を楽しませることを目指しています。しかし、そのためには居住可能な世界が必要です」としている。

Netflix合同会社(東京都港区)は「サスティナブルな制作現場を目指して、イギリスのAlbertやBREEAM、アメリカのGreenProductionGuide.comなど業界のベストプラクティスを制作現場へ導入していきます。また、作品づくりを支えるスタッフは撮影が行われる現地の人材を採用することによって移動や宿泊に伴う排出を抑えたり、クリーンかつ静かな電気発電の仕組みを導入することでディーゼル発電機の使用を減らしたりすることを推進することで、業界全体の士気を高めることを目指します」とハフポスト日本版に対してコメントを寄せた。

【ハフポスト日本版・井上未雪】