新型コロナウイルスによる感染症(COVID-19)に関連して、乗客が船内待機を強いられている大型クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」に、LINEの特別アカウントが設定されたiPhoneが2月14日、提供された。各客室に1台とクルーが寝泊りするそれぞれの部屋に計約2000台が配布されたという。LINEがハフポスト日本版の取材に明らかにした。
配布されたiPhoneからしかアクセスできない特別なLINEアカウント「厚労省コロナウイルス対応支援窓口」がプリインストールされ、医師らへのアクセスがしやすくなる。
LINE公共政策広報チームによると、このアカウントを通じて、医師や看護師、カウンセラーに新型コロナウイルスをめぐる心のケア相談、医師への相談予約、薬の要望受付などができる。
高齢者にも使い方がわかるような紙の資料とともに配布されたという。
厚労省がソフトバンク株式会社とLINE株式会社の協力のもと同号に提供した。
なお、Twitterなど他のSNSツールはプリインストールされていない。
特別アカウントの利用に特化した形で、インストールしない限り、こうしたツールは使えず、グループメッセージもできないという。インターネットは使える。
ダイヤモンド・プリンセス号を巡っては、朝日新聞や読売新聞など各種新聞やタオル、水など寄付物資が届けられている。
同号では、2月13日までに713人の検査結果が出ており、218人の陽性が確認されている。