アメリカ・ニューヨーク市では、公衆電話がついに過去の遺物となる日が来た。
マンハッタン中心部にあった最後の公衆電話ブースが5月23日、撤去された。
LinkではWi-Fiだけでなく、デジタル通話や電子機器の充電もできる。資金は表示される動画広告でまかなわれている。
LinkNYCのWebサイトによると、5月24日時点でニューヨーク市の5つの区に1860台のLinksが設置されており、今後さらに増える予定だ。
地元メディア「ザ・シティ」によるとデジタルコンソーシアム「CityBridge」は、2026年までに、4000台以上を設置する契約をニューヨーク市と結んでいる。
時代の流れに抗えず、新しいスポットに取って代わられた公衆電話。
最後の一台の撤去を見届けたマンハッタン区のマーク・レヴィーン区長は「(公衆電話が壊れていて受話器を持ち上げても)発信音が聞こえないのが寂しくなるわけではありませんが、撤去されるのを見て、ちょっとした懐かしさを感じました」とツイートしている。
撤去された最後の公衆電話は、ニューヨーク市立博物館の展示会「アナログシティ」に出展される予定だ。
この展示会では、タイプライターやダイヤル式電話、図書館のカード目録など、パソコンやインターネット時代以前に広く使われていた物品が出展される。
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。