冥王星に人類史上初の最接近 NASAの「ニュー・ホライズンズ」

地球から48億km離れた冥王星に、アメリカ航空宇宙局(NASA)の無人探査機「ニュー・ホライズンズ」が日本時間7月14日の午後8時50分ごろに最接近する。
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NASA

冥王星に、アメリカ航空宇宙局(NASA)の無人探査機「ニュー・ホライズンズ」が日本時間7月14日の午後8時50分ごろに最接近する。冥王星に探査機が接近するのは人類史上初めて。NASAの公式サイトではカウントダウンを開始した

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7月11日にニュー・ホライズンズが撮影した冥王星のモノクロ写真

「ニュー・ホライズンズ」は、世界初の冥王星探査機として2006年に打ち上げられた。約9年半かけて飛行し、現在地点に到達。これまでの同機の観測で冥王星の直径は2370kmと、これまで考えられていたのよりも大きかったことが判明。巨大なハートマークの撮影にも成功しているが、最接近でどんな姿が捉えられるのか注目される。

NASAのプロジェクト・マネージャーであるグレン・ファウンテン氏は「地球から約49億キロ離れた冥王星にたどり着くことは、ニューヨークからロサンゼルスまでの距離があるゴルフコースで、ホールインワンを出すようなものだ」と、ロイターに語っている。

探査機が冥王星への接近に予定どおり成功したかどうかが分かるのは、約13時間後の日本時間15日午前。さらに最接近したときの写真が地球に届くのは、16日の未明以降になる予定だ

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7月8日にニュー・ホライズンズが撮影した冥王星(右)と、その衛星カロン

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