寒い雪の日に、車の中に残さない方がいい7つのものとは?

氷点下の車中では、壊れてしまうだけでなく危険を及ぼしうる物もあります。気をつけるべき7つのアイテムをご紹介します
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© Pascal Boegli via Getty Images
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雪が降るような寒い日に車を運転した時は、なるべく早く部屋に駆け込みたくなる。

そんな時はつい荷物を車内に置いたままにしてしまうこともあるが、注意した方がいいだろう。

なぜなら氷点下の車中では、壊れてしまうだけでなく危険を及ぼしうる物もあるからだ。

凍てつく雪の日、車の中にどんな物を残してはいけないのだろうか。

1. 薬

もし車で薬を買いに行ったのであれば、家の中に持ち帰るようにしよう。

日本調剤によると、一般の錠剤やカプセル剤は、室温で保管することが基本という。

シロップ剤や目薬、坐薬など、冷蔵庫など冷所で保管するように指示がある薬もあるが、凍らせないように注意が必要だ。車の中に薬を放置しないようにしよう。

2. 楽器

ギターやバイオリンのレッスン後、楽器を車に置きっ放ししているのであれば考え直した方がいい。

温度が極端に低い場所では、楽器が収縮して様々な問題が発生する場合がある。

音色が崩れるのはまだいい方で、木製の楽器は縮んでしまったり、ひび割れすることもある。

修理に高くついたり、割れ具合によっては修理できないこともある。

3. 缶入りの炭酸水やビール

炭酸水やビールをまとめ買いした後、重くて車の中に置きっ放しにしてしまうことがあるかもしれない。

しかし缶入りの炭酸飲料を極端な低温下に置き続けない方がいい。凍ると炭酸ガスの圧力が高くなり、缶が爆発する場合があるからだ。

爆発すると片付けが大変だがそれだけではない。大怪我をすることもあるので要注意だ。

4. 缶詰

液体と一緒で、缶入りの食品も氷点下で爆発する危険がある。また、缶が膨らむと、継ぎ目が壊れて細菌が入り込んでしまう可能性もある。

万が一そうなった場合、膨らみが凍結によるものだけであれば、開ける前に冷蔵庫での解凍することをアメリカ農務省は勧めている。

ただし解凍して、見た目や匂いに少しでも異常を感じれば味見をせずに捨てた方がいい。膨らんで日にちが経過した缶詰も、諦めた方がいいだろう。

5. 卵

卵の冷凍は勧められていない。

一般社団法人日本卵業協会によると、凍ると中身が膨張して、殻が割れてしまうという。

卵は細菌が繁殖しやすいため、安全上の懸念がある。「家庭での冷凍は勧めない」と呼びかけている。

6. ガソリンタンクをほぼ空にする

1日中運転してガソリンがほぼ空っぽ。ガソリンスタンドは近くにはない。そんな場合は明日入れればいいやと思うかもしれない。

しかし雪が降る極寒の日であれば、ガソリンをほんの少し残したままにしない方がいい。

少量のガソリンはガソリンタンクの中で凍る、という都市伝説があるがガソリンの凍結温度はマイナス40〜128℃。北極圏ツンドラを運転しているのでない限り、凍ることはない。

それでも、いくつかの問題に直面する可能性はある。

ガソリンは冷えると濃厚で重くなる。そうすると燃料ポンプが動きにくくなったり、消耗したりする。また燃料装置の水やガスが凍ったり、燃料経路を妨げる可能性もある。

また、ディーゼルはガソリンより凝固点が高いため、氷点下で駐車するのであれば、凍結防止剤を使った方がいい。

さらに、寒い時には少ない燃料で長距離を運転しない方がいい。燃料の粘度が増すと、ガソリンメーターに実際の量より多い量が表示されることがあるからだ。

7. 携帯電話とタブレット

高音下にスマートフォンやタブレット端末を置かない方がいいということはおそらく多くの人が知っているだろう(Appleは、高音の場所にデバイスを置くとバッテリーがダメージを受けると警告している)。

しかし高音だけでなく、低温もパフォーマンスに影響を与えることがある。

iPhoneなどのデバイスの適温は0℃から35℃。これより低い温度だと、バッテリーの消耗が早くなったり、電源が切れたりすることがある。そうなった場合は、より温度が高い場所に戻すとバッテリーは通常の状態に戻る。

ハフポストUS版の記事を翻訳・加筆しました。