心豊かな生活を始めるのに、年齢は関係ないようだ。
オランダ・アムステルダムから2時間ほど東、デーヴェンターに「ヒューマニタス」という老人ホームがある。そこでは、簡単な一つの条件を満たせば、大学生たちに無料でそこに住むことを許可している。その条件は、毎月30時間、高齢の入居者と共に時間を過ごすことだ。現在、施設には6人の学生と、160人の高齢者が生活している。
このアイディアは、高齢者と学生の間にポジティブな社会的相互作用を作り出すことを目的としている。それは、「ヒューマニタス」の住民であるすべての人たち、若者と高齢者の双方にとって有益だ。
「学生たちは外の世界を内部に持ってきてくれます」。「ヒューマニタス」の最高経営責任者(CEO)であるジェア・シプケス氏は公共放送サービス(PBS)のニュースアワーで語った。「その交流の中にたくさんの温かさがあるのです」
同施設には、食事の準備、コンピューターの使い方の指導といった学生ボランティアが提供するサービスが数多くある。しかし、入居者のベッド脇で雑談したり、誕生日パーティーに出席するといったことも、学生たちの重要な役割だ。
ジュリアン・メンティンクさんはデーヴェンターにあるサクシオン大学で都市デザインを専攻する学生だ。彼は2年前にプログラムが始まって以来、「ヒューマニタス」に住んでいる。 「大事なのは、良き隣人でいるということです」。彼はオーストラリア放送協会(ABC)のインタビューで語った。「高齢者は活気にあふれています。 学生として多くのことを学ぶことができます」
プログラムは、オランダの高齢者介護のコスト増加に伴い、シプケス氏が始めた。 ヒューマニタスの160人の入居者に心理的に温かい環境を提供するために、学生の助けを借りることが効果的だと考えたという。
「そういう理由で、学生の賃料を無料にし、その代わりにここに住む高齢者たちの孤独感を取り除く手伝いをしてもらおうと考えたんです」。シプケスはオーストラリア放送協会に語った。「私は、ここを誰もが住みたいと願うような、最高に温かく素敵な場所にしたいと思っています」
この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。
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