あがり症 極度の緊張のメカニズムと対処法
極度の緊張に覆われて、思考が停止して思ったような行動がとれない。
人と話そうとしても、緊張してしまい頭が真っ白になり、要領を得ない話しになってしまう。
人の目を気にしたり、どのように相手に思われているのか、ということが気になってしまい緊張してしまい、顔が赤くなってしまう。冷や汗をかいてしまう。
人間は行動する前にかならず、頭の中でリハーサルをします。
その時に、また緊張したらどうしよう...という問題意識があなたに現れたとします。
すると脳は、緊張するという指令をあなたの身体に出してしまうのです。
こういう時は「緊張しないように」とこころに念ずるのではなく。
上手く話しかけていることや、上手く行動できていることをイメージするのです。
人間は脳のなかでイメージをして、その行動をプログラムします。
イメージできないことは、行動にうつせません。
緊張しないとイメージしても、脳は先に緊張をイメージしてしまうのです。
だから、うまく話したり、行動できたりするイメージを抱くことが重要です。
もし、周りに(もしくはテレビに出ている人などでもいいです)あなたの理想の行動をとれる人がいたら、その人になりきってイメージしてみましょうか?
これはモデリングというNLPの心理テクニックです。
他人の行動をまねすることで、じつはその人の考え方もコピーすることができるのです。
ミラーニューロンという脳細胞がこれを担います。
リラックスして、その人になりきって相手に話かけたり、行動をすることを想像するのです。
想像するだけだから、失敗しても大丈夫ですよね。
うまく想像できるようになったら、次は身体をつかった練習です。
その人になったつもりで、実際に声に出してみましょう。
じつは、この方法はわれわれが幼い時に、人間の行動を学ぶ時に行うのとまったく同じプロセスなのです。
さぁ、そして十分にコツをつかんだら、実際にトライしてみましょう。
上手く行かなければ、ふたたび修正して行動してみましょう。
1回でも成功したら、あなたは新しい能力を身につけたような感じになります。
自分を信じて、成功するまでトライするだけで、ずいぶん行動パターンが変わりますよ 。
行動パターンが変われば、それがあなたの個性となり、いずれ成功イメージを意識しなくても緊張することはなくなるでしょう。
(2015年09月18日「ボトルボイス」より転載)