日本には猫の駅長がいるけれど、地球の反対側の国ブラジルには、犬のガソリンスタンド店員がいる。
ブラジル・サンパウロ州のモジ・ダス・クルーゼスにあるガソリンスタンドで働いているのは、黒犬のネゴだ。
ネゴの飼い主であるサブリナ・プランナーさんは、まだ建設中だった時にこのガソリンスタンドをパートナーと一緒に購入した。
その建設中のガソリンスタンドに、捨てられていたのがネゴだ。プラナラーさんは、捨て犬だったネゴを追い払うのではなく、動物病院に連れて行った。
プラナラーさんは動物ニュースサイト「The Dodo」に「ネゴを動物病院につれてき、ワクチンを打って、虫を駆除しました。そして、つれて帰って食べ物を与え、犬小屋を買い、散歩に連れていきました」と話している。
幸せな住処をみつけたネゴだが、プラナラーさんは、ガソリンスタンドがオープンした後、ネゴが新環境に馴染めるかどうかを心配していた。ガソリンスタンドは次々と人が訪れる場所だ。気の休まる時がないし、ネゴが知らない人に馴染めるかどうかもわからない。
ところが、ガソリンスタンドがオープンすると、プラナラーさんの心配は全く必要なかったことがわかった。ネゴはガソリンスタンドで、最高のカスタマーサービスを提供してくれたのだ。
(Sabrina Plannerer)
「ネゴはお客さんを待っています。そしてお客さんが来ると挨拶をします。みんなネゴが大好きになります。中には、ネゴにおもちゃを持ってきてくれるお客さんもいます」とプランナーさんは語っている。
ガソリンスタンドは24時間営業なので、いつも誰かがネゴの面倒を見てくれる。毎日散歩にも出かけている。
IDカードももらって、すっかり一人前(一犬前?)の店員になったネゴ。今日もブラジルの街で、お客さんを笑顔にする店員として働いている。
これがネゴのIDカード(Sabrina Plannerer)
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