米プロバスケットボール協会(NBA)は29日、黒人に対する人種差別的発言をしたクリッパーズのオーナー、ドナルド・スターリング氏に対し、リーグからの永久追放と250万ドル(約2億5600万円)の罰金処分を下した。
NBAのアダム・シルバー・コミッショナーは会見で、スターリング氏についてはクリッパーズの運営に関していかなる役目を務めること、またリーグ理事の一員としての役割を果たすことも禁じると発表。今後同氏に球団を売却させるどうか、オーナー会での投票を促すとも述べた。決定には現オーナーのうち4分の3の承認が必要になる。
リーグが発言内容について調査したところ、録音されていた声はスターリング氏のものだったと判明。同氏も自分の声だと認めたが、謝罪はしなかったという。シルバー・コミッショナーは同氏の発言について「非常に不快であり有害」と語った。
スターリング氏は1981年に当時サンディエゴに本拠を置いていたクリッパーズを買収し、84年にロサンゼルスに移転した。オーナー歴は現在の30チーム中で最長。なお処分について同氏のコメントは得られていない。
[29日 ロイター]