大学入試改革を議論している政府の教育再生実行会議が、センター試験を廃止して新たに「達成度テスト」(仮称)を創設する方針を固めた。「達成度テスト」は2段階になっており、高校在学中に学習の到達度を測るテストを「基礎」、現在のセンター試験にあたる物が「発展」になるという。早ければ次回の会議で提言をまとめ、安倍晋三首相に提出すると時事ドットコムが報じている。
下村博文文部科学相は同日の閣議後記者会見で、「高校段階における学習の到達度を把握し、高校の指導改善や大学入学選抜に活用する新たなテストとして、基礎レベルと発展レベルからなる到達度テストを導入する方向で現在調整している」と述べた。
(時事ドットコム 2段階のテスト導入提言へ=到達度、「基礎」と「発展」で-センター試験衣替え 2013/10/22 11:29)
どちらも複数回受けられるようにする方向で、現役高校生への影響を配慮し、導入時期は早くても5~6年後になる見通しだという。教育再生実行会議では、これまでにも1次試験はペーパーテストを実施し習熟度をランク分けするが、2次試験では、面接などを通じて総合的に人物の潜在能力を評価するという素案が出ている。
今回、明らかになった改革案について、ネット上では「一発勝負でなくなったのはありがたい」と歓迎する意見が多かった一方で、「集中して勉強する習慣がなくなる」「無駄に複雑になる」などと懐疑的な意見まで様々だ。
【※】今回のセンター試験廃止の方針、読者の皆様はどう考えますか?ご自身の体験も踏まえて、ご意見をお寄せください。