いつも自分のことばかり話していると、世間知らずと思われるが、必ずしもその人がナルシストという訳ではない。
ナルシストが、他人よりも多く自分について話すと考えることは、論理的に思える。最終的に、そうした個人的特徴は、過度の自己陶酔や優越感、万能感により決定付けられる。会話中に「私は」や「私が」を頻繁に使用する人は、ナルシストであることと結び付かないと 先週発行された「Journal of Personality and Social Psychology」誌に掲載された研究で分かった。
今回の研究は、1980年代にカリフォルニア大学バークレー校で行われた予備的研究を受け、新たに行われた。言語とナルシシズムの関係を調べるため、アメリカとドイツの研究グループが5000人近くの被験者の「私が」と「私を」の発言回数を数えるのを目的とした口頭試験を行った。試験中、被験者は、自分自身のこと、そして自分とは関係のない話題について書いたり話したりするよう求められた。研究グループはまた、被験者のナルシシズムレベルを測るため、個人的なアンケートも行った。
驚くことに、個人のエゴが、言葉の選択には反映されていないようだ。研究結果によると、ナルシストタイプの人の方が、そうでない人よりもむしろ「私は」「私が」を使いたがらない。これは文化や性別も関係ないという。
ここで、重要な問題が生じる。どうやってナルシストだと特定できるか、また、ナルシストとの有害な人間関係を避けられるか? アリゾナ大学の博士課程の学生でこの研究論文著者の一人アンジェラ・ケアリーによると、ナルシストはただ単に自分について話そうとするのではなく、自分のことを極度に高く評価する方向に話そうとするという。
ケアリー氏はハフポストUS版に対して「ある人がナルシストかどうかを会話のパターンに基づいて判定する方法は、自慢話をする、自分より下のものと比べて自分を持ち上げようとする、また、自分に注意を惹きつけて他人より自分の優位を保とうとする、といった話題が多いかどうかに注目することです」と述べた。
この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。
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