奈良女子大学が、戸籍上「男性」でも、性自認が「女性」というトランスジェンダーの学生の受け入れを検討しているとわかった。具体的な受け入れ時期などは未定だという。
在学生や保護者、同窓生などへの案内、学内設備の整備などの課題を整理しながら検討を進める。
同大学の担当者によれば2017年9月、当時の副学長が中心となりワーキンググループを立ち上げて以来、受け入れに向けた議論を進めているという。
背景には、ジェンダーに対する社会的意識の高まりや、お茶の水女子大など他の女子大が検討し始めたという動きがあった。特定の在学生や保護者からの要望や申告があったという経緯ではないという。
担当者はハフポスト日本版の取材に対して「『心は女性』という学生に対して女子大としてどう向き合うのか、しっかり考えなければならない」とコメントした。
今回、新たに入学対象として検討するのはトランスジェンダーの学生のみ。男女共学などは考えていないという。
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7月2日には、お茶の水女子大が2020年度からトランスジェンダーの生徒を受け入れると発表し、大きな話題になっていた。