2月18日に開催された全豪オープン準決勝で、大坂なおみ選手がアメリカのセリーナ・ウィリアムズ選手に勝利し、決勝戦に進出した。
大坂選手は序盤、第1セット第1ゲームをいきなりブレイクされるなど不安定な立ち上がりを見せた。
しかしその後は、大坂選手らしい落ち着いたプレーで第1セットを6-3で先取。
第2セットも6-4で取り、全豪オープン7回優勝、4大大会23回優勝のウィリアムズ選手に勝利した。
どちらも勝ってほしい
ウィリアムズ選手はもちろん、大坂選手はアメリカでも多くの人に愛されている選手だ。
2020年の全米オープンで大坂選手は、人種差別や警察の暴力で亡くなった7人の黒人の名前を書いたマスクを着けて試合に臨み、ブラック・ライブズ・マター運動で声を上げる人たちを勇気付けた。
SNSでは準決勝の前から、「両方に勝ってほしい」など大坂選手とウィリアムズ選手両方を応援するコメントが投稿された。
大坂なおみとセリーナ・ウィリアムズ、両方勝つことはできないの???
セリーナ・ウィリアムズと大坂なおみ、両者の試合を見られる時代に生きていて本当にラッキーだと感じている。これは黒人にとって重要な歴史
大坂なおみとセリーナ・ウィリアムズの両方に決勝に進んでほしいけれど、それは不可能だと知りながら試合を見る私
どちらが勝っても、私たちにとって今夜は勝ちだ
私は一生セリーナのファンだけれど、黒人のクイーンふたりがスポーツ界を制覇しているのを見れてとても嬉しい。大坂選手、優勝して!!
ベストを尽くした
大坂選手にとって、ウィリアムズ選手は子どもの頃からの憧れの選手だ。
16日に行われた準々決勝に勝利した後、大坂選手は準決勝ではウィリアムズ選手と戦いたいと話していた。
念願叶って実現したウィリアムズ選手との対戦。大坂選手は試合後のインタビューで「彼女と対戦を、私はいつでも光栄に感じています。だからベストを尽くしました」と語った。
2月20日に開催される決勝で、大坂選手はもう一つの準決勝を勝ち上がったアメリカのジェニファー・ブラディ選手もしくはチェコのカロリナ・ムホバ選手のどちらかと対戦することになる。
勝利すれば大坂選手にとって、2019年以来2度目の全豪オープン優勝になる。