猪瀬知事に退職金1千万円 都議会は百条委員会撤回を決定

猪瀬直樹知事の都知事辞任を受け、退職金1千万円が支払われることになった。都議会は百条委員会の設置撤回も決定。真相解明はどうなるのか。
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Naoki Inose, governor of Tokyo, speaks during a news conference at the Tokyo Metropolitan Government offices in Tokyo, Japan, on Thursday, Dec. 19, 2013. Inose, a writer-turned-politician who captured Tokyo's governorship a year ago, announced today he will step down amid allegations of financial dealings with Japan's largest hospital chain. Photographer: Haruyoshi Yamaguchi/Bloomberg via Getty Images
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都議会、百条委撤回を決定 猪瀬氏に1千万円の退職金

東京都議会の議会運営委員会は20日午前、2日前に合意した百条委員会設置を撤回することを正式に決めた。「許せない」。共産党の委員から声が上がる中、起立採決となった。

都議会で、5千万円授受の目的や経緯について調査する機会はなくなった。議運委員長の吉原修自民党幹事長は「説明は不十分だが、もう都知事ではなくなる。我々は捜査機関ではない」と話した。

この日の委員会では、臨時議会を24日に開き、猪瀬氏の辞職を認めることも決まった。

都によると、在職月数13カ月の猪瀬知事には、条例に従って約1千万円の退職金が支払われる。退職金の返上は、公職選挙法の「自治体への寄付」に触れるため、難しいという。猪瀬氏は2007年6月から12年11月までの副知事時代、約3700万円の退職金を受け取っている。

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(朝日新聞社提供)

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