世界で1冊しか売れていなかった書籍「2017年最大の素数」が、1月21日にハフポスト日本版が取り上げて以降、注文が殺到している。
出版元の虹色社(なないろしゃ)の山口和男さんは「まさか、こんなに売れるとは思わなかった...」と、うれしい悲鳴を上げている。
この本は2017年末に発見された史上最大の素数「M77232917」を書籍化したものだ。2324万9425ケタの数字を719ページにびっしりと書いてある。
この本が売れたのは、1月19日にハフポスト日本版が資料用に購入したのが「世界で初めて」だったが、虹色社によるとこの後、注文が急増。24日までの4日間でAmazon経由で約1500冊の注文があった。オンデマンドでは印刷が間に合わないため、急きょ印刷工場に委託することを決めた。
このほか、紀伊國屋書店でも取り扱いが決まった。新宿本店に10冊、梅田本店に20冊を納品予定だという。あまりの売れ行きに山口さんも戸惑いを隠せない様子だ。
「これまでに虹色社で手がけた本の最高部数は600冊ほどなので倍以上。本当に数字しか書いてない本なので、買っていただいた方が、がっかりされないか心配です」
Amazonでは「一時的に在庫切れ」になっているが、問題なく購入できるという。