東京・八王子の「スーパーナンペイ大和田店」で1995年、女性店員3人が射殺された強盗殺人事件で、被害者を縛った粘着テープに残された指紋が、10年前に病死した都内の日本人男性の指紋と似ていることが分かった。時事ドットコムなどが警視庁からの情報として、2月18日、伝えた。八王子署捜査本部は、男性と事件との関連を慎重に調べている。
粘着テープに残っていた指紋は不完全な状態で、指紋の隆線の形など「特徴点」と呼ばれる基準のうち、8点が男の指紋とほぼ一致した。最新の鑑定技術で判明した。
ただ、個人を特定するには12点で一致する必要がある。男は当時、東京・多摩地域に住み、10年前に病死したという。
(時事ドットコム:10年前死亡の男と似る=粘着テープの指紋-八王子スーパー射殺・警視庁 2015/02/18 13:09)
8点が一致する確率は約1億分の1とされる。朝日新聞デジタルによると、残っていた指紋は、粘着テープを新たな鑑識技術で再鑑定した際に不完全な形ながら検出された。一方、男性の記録は前歴者らの指紋を集めたデータベースに残っていたという。
「八王子スーパー強盗殺人事件」は「ナンペイ事件」とも呼ばれる。次のような事件だ。
1995年7月30日午後9時15分ごろ、東京都八王子市大和田町4の「スーパーナンペイ大和田店」2階事務所で、パート従業員の稲垣則子さん(当時47歳)、いずれもアルバイトで高校2年の矢吹恵さん(同17歳)、前田寛美さん(同16歳)の計3人が頭を拳銃で撃たれて殺害された。事務所の金庫にも弾痕があったが、中にあった現金約500万円は残されたままだった。
(ナンペイ事件:粘着テープから指紋 10年前死亡の男か - 毎日新聞 2015/02/18 13:04)
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