バンダイナムコエンターテインメントの前身である「ナムコ」の創業者、中村雅哉さんが1月22日に死去した。91歳だった。バンダイナムコの公式サイトが30日に発表した。
中村さんは大正14年(1925年)生まれ。横浜工業専門学校(現横浜国立大学)造船科を卒業後、1955年にナムコの原点である「中村製作所」を設立した。横浜市内のデパートの屋上に電動木馬2台を設置することから、娯楽機器の販売をスタート。1977年、ナムコと社名変更した。ゲームセンター用のゲーム機の開発を進め「ギャラクシアン」などを生み出した。
1980年にナムコから発売されて、世界中で大ヒットした「パックマン」は「最も成功した業務用ゲーム機」としてギネス世界記録にも認定された。中村氏は海外でも「パックマンの父」として広く親しまれている。
ナムコは家庭用ゲームソフトの販売に力を入れていたが、2005年には、オモチャ会社大手の「バンダイ」と経営統合。中村さんはバンダイナムコホールディングス最高顧問に就任していた。
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