沖縄県の那覇空港で、航空自衛隊那覇基地に所属するF15戦闘機の前輪が外れ、動けなくなった。空港は約2時間、民間機の離発着ができなくなり、複数の到着便が目的地を変えるなどの影響が出た。
時事ドットコムによると、30日午後1時20分ごろ、F15機が離陸しようとしたところ、前輪が外れ、滑走路上で止まった。戦闘機の乗員に怪我はなかったが、那覇空港は滑走路が使えなくなり、一部の民間機が離発着できなくなった。
機体を移動させて点検し、同3時10分ごろに閉鎖を解除した。F15は、4機で訓練飛行するために滑走路に向かっていたという。
約2時間の閉鎖により、一部の便が鹿児島空港など近隣の空港に着陸したり、出発地に引き返したりするなどの影響が出た。
また、羽田空港発の日本航空便の1機は、アメリカ軍の嘉手納基地に一旦着陸。目撃者が写真をTwitter上に投稿している。
那覇空港の利用客は、NHKの取材に対して不安を訴えた。大阪へ向かう予定だった43歳の女性は、「乗るはずだった関西空港行きの便が欠航になり、他の便も空席がなくて困っている」とコメント。広島へ行きの便に乗る予定だった38歳の男性は「空港にきたら飛行機が止まっていたので、びっくりした。明日も仕事があり不安です」と話した。
■那覇空港とは?
コトバンクなどによると、1972年に開港した那覇市にある沖縄最大の国際空港。滑走路1本を民間機と陸海空の自衛隊が使用しており、事実上の軍民共用空港となっている。自衛隊と海上保安庁の那覇基地が併設されており、空自のF15戦闘機や海自のP3C哨戒機などが常駐している。
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