タレントの長嶋一茂さんが11月4日放送のフジテレビ系列「ワイドナショー」に出演し、日本のジャーナリストが紛争地域に赴いて情報を得ることに対して「日本国民に還元されることは何なのか」と述べた。
この日、番組ではシリアで武装組織に拘束され、10月に帰国したフリージャーナリストの安田純平さんを取り上げ、ジャーナリストの役割について議論した。
長嶋さんは、日本人ジャーナリストが紛争地域に赴くことについて、「日本国民に還元されることは何なのか」とコメント。世界情勢が日本に与える影響への理解を示しながらも「中東で内戦が勃発しても我々には何もできない」などと述べた。
この発言に、タレントの千秋さんが、「知らないことを知りたい」と反論。番組内でも、紛争地域の情報を得る必要があるかについて、様々な意見が出た。
お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志さんは、「安田さんはジャーナリストなのか」の批判に対して、安田さんを擁護するジャーナリストたちが「ジャーナリストがどれほど大事かを説いている」と指摘。議論が「平行線」で「交わらない」状態が続いていると述べた。
松本さんは、紛争地域での情報収集の必要性とは別に、「安田さんはそれ(紛争地域で情報を得ること)ができる人だったのかと怒っている人がいる」と認識を示し、議論の食い違いがあることを強調した。