ふるさと納税でヘラクレスオオカブト 市の特産品ってどういうこと?

三重県名張市が、市の特産品のヘラクレスオオカブトをふるさと納税の返礼品に設定した。
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三重県名張市が4月1日から、ふるさと納税の返礼品に「ヘラクレスオオカブト」と「オオクワガタ」を加えた。どちらも市で繁殖させたもので、市の特産品だという。毎日新聞などが報じた。

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ヘラクレスオオカブトとオオクワガタ

ふるさと納税とは、個人が納める住民税の一部を、自分が選択する自治体に回せるようにする制度だ。「納税」という名前が付いているが、実際には自治体への「寄附」。自治体に寄付をすると、その額から2000円を引いた額が所得税や住民税から控除される仕組みになっている。特定の金額の寄付をした人に、返礼品を送る自治体もある。

名張市のふるさと納税では、1件1万円以上の寄付をした人に対し、返礼品1品を贈呈。地元産のコメや野菜、日本酒、伊賀牛などを返礼品に設定してきた。

ヘラクレスオオカブトやオオクワガタは、今回の返礼品の目玉に設定。体長13センチ前後のヘラクレスオオカブトが3万円、同14センチ前後のヘラクレスオオカブトが5万円以上の寄付の返礼品に設定された。オオクワガタは1万円以上の寄付の返礼品となっている。

ヘラクレスオオカブトは、中南米に生息。世界最大のカブトムシとして知られ、体長は長い角を含めると最大で18センチに成長するものもいる。日本で羽化された体長17.1センチのものは2014年、インターネットで300万円の競り値がついた

名張市のふるさと納税用のヘラクレスオオカブトを育てているのは、昆虫販売業「リバーフィールド」の河野(こうの)光伸さん。2015年に体長17.18センチのヘラクレスオオカブトを育成。カブトムシ・クワガタ誌を発行する「むし社」(東京都中野区)主催の「ビークワ カブトギネスコンテスト」で、現在の記録保持者。以前このコンテストの記録を出した国内トップブリーダー、河野(かわの)博史さんも、リバーフィールドのカブトムシについて「サイズ狙いにはリバーさん血統を使うのが早道なのかも」などと評価している

ヘラクレスオオカブトが今回のふるさと納税の返礼品となったことについて、河野光伸さんはハフポスト日本版の電話取材に「名張市で事業を続けて9年になります」とコメント。「北海道から沖縄まで日本中のお客さんが、リバーフィールドのヘラクレスオオカブトを求められてきました」と名産品であることに胸を張った。