「あなたの理想は高すぎる」
もしあなたが30歳以上の教養がある独身の女性なら、家族のバーベキューや会社の集まりで、お酒が3杯も入れば、こんなことを耳にするかもしれません。ずっとこの言葉を聞かされてきました。今なお家族も小声でささやいてくるかもしれませんが、私はこの言葉を、「オッス! 調子どう?」と気安く話しかけてくる男性の言葉と同じくらい意味がないものと思っています。
同僚たちがおせっかいなことを言ってくることもありますが、彼らの言葉は、ぎこちない文章のメールを送ってくる大人たちと同レベルだと考えるようにしています。どちらの場合も、これらの言葉が私の理想を変えることにはなりません。
離婚するとわかっていたのに結婚してしまったこと、そして自分にとって大切な意味のある交際だったけれど別れることになってしまった2つの経験を経て、私がパートナーに何を求めているかがはっきりとわかりました。私が誰と付き合うべきか、他の人が意見してきても、私の理想が変わることはありませんが、ときどきは耳を貸すようにはしています。そして考察して至った結論がこちらです。「シャニタ(私)州から与えられた権限の下に、ここに私だけのシンプルな理想を掲げることを宣言します。誰の承認も必要ありません」
私の理想や、好きな男性のタイプは理解されにくいかもしれない。私は自分の理想を正当化する気も、他の人に認めてもらう気もない。しかし、興味がある人のために、いくつか例を挙げておきましょう。私の理想の男性は、髪にエクステンションをつけて、耳に少なくともバンブーピアスを2個以上つけている人......いや、もちろん冗談ですよ。
未来のパートナーと、昔から意見が対立している「黒人の知性主義と文化」の問題について、議論をしたいです。その人が、(アメリカの公民権運動指導者の)W.E.B. デュボイスや、黒人民族主義の指導者のマーカス・ガーベイに対して、どのように考えているか、また黒人ラッパーのNasとJay-Zのバトルについてどんな意見をもっているか知りたいのです。そんなテーマについて語り合えるパートナーがいいなと思っています。
もし夜中に、家族でタブーゲーム(アメリカのボードゲーム)をやって、「"S"で始まる武器の名前を挙げなさい」という質問で、もし私のいとこが大声で「Shank!」(足またはナイフの意)と正解を答えても、彼には混乱しないでほしい。ゲームが終わり、ゲームが終わってスパゲッティを食べるとき、それがクールエイド(粉末ジュースの素)で味付けされていても、彼にはそのまま食べ続けてほしい。ああ、私が(戦争、暴力、公民権運動、ヒップホップや人種差別政策など幅広く論じる)マイケル・エリック・ダイソン、ジョージタウン大学教授の新刊を読むのに3日かかったり、こっそり「Empire」(音楽業界を描いたテレビドラマ)を全シーズン見たと告白しても、どうか責めないでほしい。
自分の理想が高すぎるのか低すぎるのか、わかりません。ただ確かなのは、これが私の理想だということです。Jay-Zも「多くはいらない。ただ、一緒に落ち着いてメシを食える、賢くてクールな仲間が欲しい」と言っています。ちょっと待って......私の言いたいことも全くこれと同じなんです。
いずれにせよ、私の理想はシンプルで、私だけのものなのです。
このブログはハフポストカナダ版に掲載されたものを翻訳しました。