知人に未公開株の購入を持ち掛け、出資金の一部を返済せず金銭トラブルになっていると報じられて自民党を離党した武藤貴也・衆院議員(滋賀4区、当選2回)に対し、説明責任を果たすよう求める声が与党内でも高まっている。
テレビ朝日によると、与党・公明党の井上義久幹事長は8月21日、以下のように述べ、説明責任を果たせなければ議員辞職すべきとの考えを示した。また、自民党にも「公認した以上、公党としてきちんと説明するべきだ」と求めた。
公明党・井上幹事長:「これは本当に説明責任が果たせないのであれば、私は議員としての資格にも影響があることだと思いますので、そこは本人が説明責任を果たすと」
井上氏は「国会の政治倫理審査会があるので、そこで説明すべきだ。このままでよしということはあり得ない」と述べて、まずは国会で自ら説明すべきだという認識を示しました。
(“金銭トラブル”武藤議員「議員辞職も」公明幹事長より 2015/08/21 13:40)
安倍晋三首相は8月21日の参院平和安全法制特別委員会で、蓮舫氏(民主)の質問に答え、「国会議員は国民の信頼を損なうことのないよう常に襟を正さなければならない」と述べた。蓮舫氏は、疑惑が事実なら議員辞職を勧告すべきだと迫ったが、安倍首相は、「行政府の長が立法府の議員に辞めろと言うのは、三権分立の観点から適切でない。判断は党に任せている」と答えるにとどめた。
自民党の稲田朋美政調会長も20日、記者会見で「疑惑を招いている点については、国民に分かる形で説明されるべきだ」、菅義偉官房長官は20日の会見で「国会議員は常に自らの行動については責任を持つべきであり、きちんと説明をすべきだ」、公明党の山口那津男代表も20日の党会合で「離党だけでは済まない問題だ。国会議員として、自らがきちんと国民に説明することが一番求められている」と強調した。
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