未公開株の購入をめぐってトラブルになっていると週刊誌で報じられたことで、自民党を離党した武藤貴也衆院議員(36)が8月26日午後、衆院議員会館で釈明会見を開いた。
しかし、出席が許されたのは自民党の記者クラブか、武藤氏の選挙区がある滋賀県の県庁記者クラブに所属する報道機関に限定された。疑惑を報道した「週刊文春」を初めとした週刊誌や、ネットニュースの記者の多くは会見場から締め出された。
ニコニコ生放送によると、冒頭で司会者は「本日はご案内させていただきましたように、会場の都合上、平河クラブ所属の報道機関、並びに滋賀県・県政クラブ所属の報道機関の記者方に出席を限定させていただいてるということで、ご了承をお願いします」と、話した。
■「事実と異なる」と主張
8月19日発売の週刊文春は、武藤氏が2014年に学生時代からの知人に、ソフトウェア会社の未公開株が「国会議員枠で買える」と勧誘。23人が計4104万円を武藤氏の政策秘書名義の口座に入金したが株は購入されず、6人分の計約700万円分が今も未返済だと報じた。
武藤氏は、「私が一度も使用していない国会議員枠という言葉が一人歩きしておりますが、事実と異なります。『国会議員が枠を押さえているなどという表現を使われては困る』と知人に伝えていた」と主張した。
また、週刊誌で被害者と報じられた人物について「刑事告訴の準備を進めている」と述べた。「現段階で議員辞職につながる法的な問題はない」と述べた一方、離党の判断については「私のプライベートなことが政争の具になることが見ていられず、党に迷惑をかけられないと判断して、離党を決断した」と説明した。
【※】ハフポスト日本版の記者も会見への出席を認められなかった。事務所のスタッフは「会場の都合」と説明した。
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