北朝鮮は4月15日午前、日本海沿岸で新型の中距離弾道ミサイル「ムスダン」とみられるミサイル1発の発射に失敗した。韓国国防省関係者が明らかにした。ムスダン発射を試みたのは初めて。時事ドットコムなどが報じた。
15日は北朝鮮の「最大の祝日」とされる故金日成主席の誕生日(太陽節)で、これに合わせて実施したとみられる。ムスダンは推定射程3000キロ以上で、実戦配備されているとみられていた。
韓国メディアは14日、北朝鮮が東部の日本海に面した元山付近にムスダン1、2基を配備したと報道。韓国国防省報道官は「5回目の核実験や、ムスダンなど弾道ミサイル発射の可能性を注視し、対応する態勢を取っている」と述べた。日本の自衛隊も迎撃態勢を維持していた。
(新型ミサイル、発射失敗=故金日成主席の誕生日-北朝鮮:時事ドットコムより 2016/04/15 09:58)
また、アメリカ政府の当局者も、NHKの取材に対して、北朝鮮がミサイルを発射し、その直後に爆発したもようだと明らかにした。
ムスダンは移動式の中距離弾道ミサイルで日本全域やアメリカ・グアムも射程に収め、北朝鮮が過去に発射した中距離弾道ミサイル「ノドン」の約2倍の飛距離がある。
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