自分が住まう街での地域デザイン「こすぎの大学」(その5)~武蔵小杉から川崎に~

「こすぎの大学」は、武蔵小杉の魅力を再発見すると同時に価値創出につながるアイデアを共創します。
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僕が住まう街、神奈川県川崎市。

その川崎市で急速に再開発が進む街、武蔵小杉。僕は、武蔵小杉で2013年9月から「こすぎの大学」というソーシャル系大学を仲間と企画・運営しています。

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「こすぎの大学」は、毎月第2金曜日の夜、武蔵小杉に住んでいる・勤めている・関心のある方々が集う"学び舎"です。毎回、武蔵小杉に関わりのある方が"先生役"として登壇し、武蔵小杉での活動事例や想いを語っていただき、その後、"生徒役"である参加者同士が対話を通じて武蔵小杉の魅力を再発見すると同時に価値創出につながるアイデアを共創します。

小学校のように4時限の授業形式でワークショップを進めることで、オトナがコドモのような純粋なキモチで街づくりを楽しむ、それが「こすぎの大学」です。

2016年6月時点での開催回数は臨時授業を含めて37回。タワーマンションを中心とした再開発が注目される武蔵小杉ですが、以前から街を見守って育ててきた多くの先輩もいらっしゃいます。「こすぎの大学」での多くの先生役と生徒役との出会いを通じて、世代を含めて多様性ある街だからこその可能性を実感している最近です。

で、2016年7月、「こすぎの大学」に転換期が訪れました。

一つ目は、7月15日、川崎市が新しいブランドメッセージ「Colors, Future!~いろいろって、未来。~」を策定したこと。メッセージには「多様性は可能性」と書かれていました。市民の僕らが感じていることを行政も同様に感じていることを確認でき、方向感の一致がハンパなくうれしかったりしました。

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二つ目は、ブランドメッセージ策定と同時に川崎市都市ブランド推進事業が新設され、その記念すべき初年度の7事業の一つとして「こすぎの大学」が認定されたこと。武蔵小杉の視点から川崎を、川崎の視点から武蔵小杉を考えることで両者の課題解決や価値創出になり、それが川崎のブランド向上に繋がるとの期待から認定されたのだと推察しています。

そのような中、川崎市都市ブランド推進事業認定後の初回となる第37回「こすぎの大学」では、Tokyo 2020を見据えて策定された「かわさきパラムーブメント推進ビジョン」を踏まえて、元パラスイム選手 矢嶋志穂さんを先生役としてお招きして「武蔵小杉でパラムーブメント」をテーマに開催しました。

かわさきパラムーブメント推進ビジョンの一つに「心のバリアフリー」があり、当日は「川崎ならではのパラリンピック。そして、心のバリアフリー。」のアイデアを共創しました。

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アイデアの一つ「一言かけて」。

多様性(ダイバシティ)は、あくまでも多様な方々が存在している状態を示しているに過ぎません。多様な方々がお互いに認め合って受け入れること(インクルージョン)で新たな価値が創出されます。ブランドメッセージにある「多様性は可能性」を実現するためにも、小さな勇気を振り絞って一言かける、もしくは、一言かけてもらえるような雰囲気づくりをすることが大切なんでしょうね。そんなことを気づかせてくれた第37回「こすぎの大学」でした。

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<川崎ならではのパラリンピック。そして、心のバリアフリー。>

●一言かけて

有形のレガシーでなく、無形のレガシーの実現には一言声をかけること。無言で誤った対応をするよりも、一言声をかけることで、相手が欲することを知って適切な対応をする。

●友だちが増える、川崎2020

心地よく、安心できるのは、友だちと一緒にいる時。川崎2020を終えたら友だちが増えている、そんな川崎2020を目指したい。誰もが一緒にスポーツできる「ゆるスポーツ」を今からムーブメントとして仕掛けていく。

ON THE MARKSで知るリンピック

知らないことがあるため、誤解を生じさせる対応をしてしまうことがある。イベントを終えた後にON THE MARKSで美味しい食事を囲みながら気づきをシェアして知らないことを減らしていく。

●ゆるスポーツ大運動会

●2020川崎パラウィーク!

●人類みんなかぞく

●2020モモモビリティの開発

●平らな川崎で川崎市民でもそうでなくても全員参加

「こすぎの大学」ホームページ・facebookページ