ボクシングの元ヘビー級チャンピオン、モハメド・アリ(74)が4日(アメリカ時間)、危篤に陥っているとロイターなどが報じた。
アリ氏は2日、呼吸器系の疾患で入院していた。アリ氏の広報は、ピープル誌に容態について「容体は安定している」とコメントしていた。
しかし、アリ氏の病状に詳しい関係者らは、情報サイト「RaderOnline」に、アリ氏は自宅でほとんど呼吸をしていない状態で発見され、緊急入院したと明かし、「現時点では最悪の状況で、人工呼吸器を使用している状態」と語った。
ロイターは、アリ氏の妻ロニーさんと話した内容を公表。「(病状は)非常に深刻だ。(死ぬまで)数時間の問題だ」と語ったという。既に葬儀の準備まで始めているという。
アリ氏は1981年に現役を引退。近年はパーキンソン病を患っていることから、公の場に姿を見せる機会は少なくなっていた。
最近の活動では、アメリカ大統領選の共和党指名を確実にしたドナルド・トランプ氏が、2015年末にイスラム教徒の入国禁止を唱えた際に、暗に批判する声明を出した。
現在はアリゾナ州フェニックスに住んでいる。