「子供(大人も)がワクワクしてるなら、それは反社会的なことでない限り、余計な“社会の厳しさ”とか語らず応援してあげようよ!」
そんな願いを込めて描かれたマンガが7月17日にTwitterに投稿された。19日までに7万以上リツイートされ、大きな反響を呼んでいる。
ツイートしたのは、ムーチョ(@mucho)さん。
子どもの頃に大人から夢や目標を否定され続けると、自分には力がないと思い込んでしまい、チャレンジする気力を失った状態で生き続けてしまう。その様子を、「サーカスの象」に例えて描いた。
このマンガを見たユーザーからは、「これは1つの呪いですよね。私も自分で自分を呪いがちなのでとてもわかります」「自分もこういった事を親や教師に言われたので、なりたかったものにチャレンジしなかった事をすごく後悔しています」などと共感のコメントが相次いだ。
一方で、「わかっていても行動できない」といった声もあがり、議論も生まれた。
ムーチョさんがこのマンガを投稿したきっかけは、「急にクリエイターになりたいと言い出した子どもをあきらめさせる方法」をまとめた記事だったという。
記事には、子どもに一度やらせてみて「敗北感」を与えるのが効果的、などと綴られている。
ムーチョさんは、このまとめ記事に反論し以下のようにツイートした。
このツイートの約2時間後、ムーチョさんは象のたとえ話のマンガを投稿した。
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子どもや大人が夢を話し始めた時、否定から入ってしまう人が多いのはなぜだろうか。
ハフポスト日本版の取材に対し、ムーチョさんは以下のように語った。
現代の日本の教育に関しては、アウトプットの量が少ないと感じます。少ないから、評価する対象が先生や親とごく限られた存在になってしまい、その人の考えの影響が大きくなってしまいます。プレゼン、ディスカッション、ディベート、グループワークなどが中心になっていけば、それだけ人からプラスの評価をされる機会も増えます。
短期間で多くの反響を得た「サーカスの象」のたとえ話。
ムーチョさんは象のマンガに集まったたくさんの反応を受け、自身のブログで以下のように綴った。
個人的な印象として、非常に多くの方々が
「これ、自分だ」「私の親がそうだった」
とリプでコメントしている印象でした。
そうだとしたら、本当にもったいない話だと思います。前回のまとめでも書きましたが、興味の対象があるということはそれだけで素晴らしいことです。周りはそれを応援こそすれ、無駄にブレーキかけるようなことはいったらいけないと思っています。
人生100年、まだまだ先は長いんですから!
いろいろ自分で試してみる、それが大事だと思っています。
ムーチョさんブログ「カタルエ」 http://katarue.com