蔵王山で火山性微動 登山者に呼びかけ「火口に近づく際には十分注意を」

蔵王山(山形、宮城県)で11月19日午後9時49分頃、規模の大きい火山性微動が観測されたと、仙台管区気象台が20日発表した。これにより山頂の南側がわずかに変化が見られ、地中の火山ガスや熱水の影響が考えられるという。
Open Image Modal
Japan, Tohoku Region, Miyagi Prefecture, View of Zoah Mountain Range (Photo by: JTB Photo/UIG via Getty Images)
JTB Photo via Getty Images

蔵王山(山形、宮城県)で11月19日午後9時49分頃、規模の大きい火山性微動が観測されたと、仙台管区気象台が20日発表した。これにより山頂の南側がわずかに変化が見られ、地中の火山ガスや熱水の影響が考えられるという。

今回発生した火山性微動は、最大振幅4.3μm/s[坊平観測点(山頂の南西約5km):上下成分]、継続時間約7分30秒で、これまで観測された火山性微動のなかでは比較的規模が大きなものでした。その後、23時までに振幅の小さな火山性微動が2回発生しています。

火山の状況に関する解説情報(蔵王山第2号)より 2014/11/20 10:00)

気象庁は、活動期には、突発的な噴気孔の生成や火山ガスの噴出等の現象があったことから「登山等で火口に近づく際には十分注意してください」と登山者に注意を呼びかけている。

8月以降、蔵王山では火山活動の高まりがみられる。10月には、火口湖の湖面のごく一部が白く濁る現象も確認され、宮城県は、登山者や観光客に向けた注意を呼びかける看板を設置していた

蔵王山の火山活動に詳しい東北大学の三浦哲教授は、「地下の熱水やマグマの活動がこれまでより活発化している可能性がある」などと語った。

東北大学の三浦哲教授は、「これまでも火山性微動は時々起きているので、急激に活動が高まっているわけではないが、比較的規模が大きな火山性微動が発生したということは、地下の熱水やマグマの活動がこれまでより活発化している可能性があり、今後も注意深く見守っていく必要がある」と話しています。

蔵王山で火山性微動が発生 NHKニュースより 2014/11/19 11:19)

【関連記事】

ハフィントンポスト日本版はFacebook ページでも情報発信しています