ケニアのナイロビで10月21日、アルビノ(天性色素欠乏症)の若者たちが美を競い合うコンテストが開かれた。主催者等によると、アルビノの人々が対象のコンテストは世界で初めて。アフリカニュースなどが報じた。
アルビノは、全身のメラニン色素が欠乏、またはごく弱い状態で生まれる遺伝子疾患。コトバンクによると、専門家はアフリカでアルビノの子どもが生まれる割合は、他の大陸の4倍近く高いと推測する。
しかし、アフリカの多くの地域では、アルビノの人々は差別を受ける。コンテストに参加したひとりは、「アフリカで、白い子供が生まれた家は天罰だと忌まれる」などと話した。
コンテスト主催者のひとり、Isaac Mwauraさんは、「アルビノの人は、美しいとか、ハンサムだと見られることはありません。アルビノという言葉とこの2つの言葉が同時に使われることは、ほとんどないのです」などと語った。
「私たちは自分たちの才能を世に示し、偏見や差別に立ち向かいたい。そして、私たちについて語られる内容を、変えていきたいんです」
なお、アフリカでは、白い肌の人間は、魔法の力を持っていると考える人々もおり、呪術の材料にするためにアルビノが殺害される事件が多発している。