『カメラを止めるな!』10位に初ランクイン。口コミで拡大興行

TOHOシネマズ日比谷などを含む16館に拡大興行となった。

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口コミ拡大興行が話題の『カメラを止めるな!』10位に初ランクイン

夏映画の公開ラッシュとなった8月4日・5日の全国映画動員ランキング(興行通信社調べ)で異彩を放っているのが、圏外から10位に初ランクインした『カメラを止めるな!』(配給はアスミック・エース/ENBUゼミナール)。6月23日に東京・新宿のK's cinemaと池袋のシネマ・ロサの2館で初日を迎え、満席が続くヒットから7週目にしてシネコン最大手のTOHOシネマズ日比谷などを含む16館に拡大興行となり10位に滑り込んだ。今後上映が決定した劇場は累計124館となっており、さらなるランクアップが期待されている。

 同映画は、監督&俳優養成スクール・ENBUゼミナールの「シネマプロジェクト」第7弾作品。これまで短編映画で各地の映画祭を騒がせてきた上田慎一郎監督がオーディションで選んだ無名の俳優たちと共につくった渾身の一作で、"37分のワンシーン・ワンカットで描くゾンビサバイバルムービー"を撮った人たちの物語。意表をついた展開で度肝を抜く、挑戦に満ちた野心作の評判が口コミで広がった。

 ランキングは、新作5本がランクインするという激戦が繰り広げられる中、『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』が、土日2日間で動員51万6700人、興収6億9900万円をあげ、2週連続で首位をキープ。累計では早くも動員283万人、興収36億円を突破する勢いがある。

 2位は、伝説的スパイ、イーサン・ハントを演じるトム・クルーズが体当たりで臨む超絶アクションが話題の「ミッション:インポッシブル」シリーズの第6作『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』が初登場。土日2日間で動員45万人、興収6億3900万円、初日(3日)から3日間累計では動員62万人、興収8億7000万円をあげ、前作『ローグ・ネイション』との興収対比で114.6%という好スタートを切った。

 前作に引き続き、クリストファー・マッカリーがシリーズで初めて2作連続で監督を務めている。今やシリーズに欠かせない存在となったサイモン・ペッグ、ヴィング・レイムスのほか、前作に登場したレベッカ・ファーガソンらが出演。

 3位は、『インクレディブル・ファミリー』が初登場。土日2日間で動員33万2000人、興収4億2200万円をあげた。8月1日の初日から5日間累計では動員75万人、興収8億9000万円を突破。2004年に公開された『Mr.インクレディブル』以来、14年ぶりの続編で、監督は前作も手掛けたブラッド・バード、声優陣もクレイグ・T・ネルソン、ホリー・ハンターらが続投。日本語吹替版も三浦友和、黒木瞳、綾瀬はるから、前作のメンバーが再集結している。

 そのほか、新作では4位に『週刊少年ジャンプ』(集英社)の人気漫画原作のアニメ初の劇場版『僕のヒーローアカデミア -THE MOVIE 2人の英雄(ヒーロー)-』、5位にテレビ朝日系で放送中の特撮シリーズの映画『劇場版 仮面ライダービルド Be The One/快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー en film』、9位に少女漫画原作の実写映画化『センセイ君主』がランクインした。

 既存作品では、8位の『劇場版ポケットモンスター みんなの物語』が、累計興収20億円を突破した。