【MotoGP】ロレンソがポールポジションから優勝 MotoGP開幕戦カタールを制す

Movistar Yamaha MotoGPの J・ロレンソが2016シーズン開幕戦カタールGPで優勝し、V・ロッシも4位と健闘しました。

Movistar Yamaha MotoGPの J・ロレンソが2016シーズン開幕戦カタールGPで優勝し、V・ロッシも4位と健闘した。

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ロレンソは、ロサイル・インターナショナル・サーキットでウイークを通じて好調を維持。決勝もスタートからゴールまでミスなく走り切り、シーズン開幕戦を優勝で飾った。V・ ロッシも表彰台にはわずかコンマ1秒届かず4位(予選5位)でチェッカーを受けた。

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ロレンソは、ポールポジションから完璧なスタートを切り、オープニングラップをリード。 しかしロサイルの1kmを超えるストレートでA・イアンノーネ(Ducati)とA・ドビツィオーゾ(Ducati)がテールに迫る。一度は先行を許したが、あきらめることはなかった。

前の二人が互いに競り合う間はじっとチャンスを待ち、イアンノーネが転倒で戦列を離れた後、再びトップを目指し勝負をかけた。9周目にロレンソは難なくドビツィオーゾをパス。その後はさらにペースを上げてた。

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前方がクリアになったところで本来の走りを存分に見せつけるロレンソ。ドビツィオーゾを完全に振り切るために YZR-M1の最大のパフォーマンスを引き出し、ラップレコードを更新 (1分54秒927を記録)。少しずつアドバンテージを広げ、最終的には2位に2.019秒差をつけて優勝した。

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Movistar Yamaha MotoGP J・ロレンソ選手談(優勝)

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「パーフェクト・ライディングで優勝した僕にとっては、今までのすべてのキャリアのなかでも最高のレースのひとつ。とくに最後の3ラップでじりじりと差を広げて勝てたことがうれしいよ。

タイヤに関してはちょっとした差が出た。僕はリアにハードコンパウンドを履くとあまりペースを上げられなかったので、ソフトコンパウンドを選択。ハードコンパウンドは本来、終盤にかけてだんだん良くなっていくはずだが、実際にはその逆だったようだ。そしてソフトコンパウンドはだんだん悪くなっていくはずなのに、逆に速くなっていったんだ。この違いが、僕と、ドビツィオーゾやマルケスとの差になったのだと思う。

終盤でのハイペースには自分でもびっくり。スライドは激しかったけれど、同時に走りがとてもスムースで、集中力も維持できた。そのおかげでドビツィオーゾが0.4 秒、0.5秒、0.3秒などとプレッシャーをかけてきてもナーバスになることなく、好調をキープしてミスなく走り切ることができた。

自分の走りとレース運び、そしてチームの仕事ぶりを誇りに思う。新しい電子制御システムを組み込み、素晴らしいマシンにセットアップできたからね」

Repsol Honda Team M・マルケス選手談(3位)

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「全力で戦いました。今回表彰台に上がったライダーと2週間前は、ラップタイムで1秒の差があったので、3位という結果はとてもうれしいです。Hondaとチームに感謝します。

思っていたよりレースのペースは速かったです。難しいサーキットだったのですが、100%のパフォーマンスを発揮できたし、すばらしいレースウイークになりました。

レースは、ほとんど(アンドレア)ドヴィツィオーゾの後ろでした。彼をパスできなかったからです。彼はストレートの加速がよくて、その遅れを取り戻すのが難しかったです。近づいても、再び遠ざかりました。難しいとわかっていましたが、残り4周でアタックしました。

しかし、最終ラップにオーバーテイクされました。最終コーナーで再びチャレンジしましたが、届きませんでした。次戦以降は、もう少しサーキットとマシンとの相性がよくなることを願っています」

V・ロッシ選手談(4位)

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「最終的には良いレースになった。ペースは最初から最後まで速く、僕は残念ながら、アタックするだけのスピードが足りずにライバルたちの後方にとどまった。戦いの場にはいたけれど、いつもちょっと後ろに下がっていて、本当の勝負は一度もできなかったんだ。

もっと速いペースが必要だし、おそらくタイヤチョイスによっても、もう少し良い走りができたかもしれないが、これは僕らにもわからない。ソフトコンパウンドを履いていたとしたら、どうだっただろうか。速かったかもしれないし、遅かったかもしれないと思うんだ。

そういうわけで結局、前に出ることができないまま表彰台を逃すことになった。でもスタートもレースもとても良かったんだ。だから課題はあるが、僕らは確かに競争力を持って戦いの場にいるよ。

去年のアルゼンチンは後方からハイペースで追い上げ素晴 らしいレースができた。でも今年は、とくにタイヤの状況によって違う展開になるだろう。自分たちの今のポテンシャルをしっかり把握しないとね」

D・ペドロサ選手談(5位)

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「難しいレースでした。いいスタートを切ることができましたが、1コーナーで膨らんでしまいました。

しかし、5番手か6番手に落ちただけで、トップグループを追うにはいいポジションでした。でも僕のペースが上がらず徐々に離れてしまいました。今回のレースでネガティブだったことは、5位という結果とトップとの差です。

一方、ポジティブなことは、マシンについてさらに学ぶことができたことです。次のレースでは、もしかしたら前進できるかも知れません。体力的にも十分持ちました。

このサーキットは僕たちにとって難しいことはわかっていました。次のアルゼンチンに向けて、どうすればいいのか考えなければなりません」

■ヤマハ発動機 公式サイト

■ホンダ 公式サイト

■スズキ 公式サイト

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