国際NGO「セーブ・ザ・チルドレン」は5月7日、お母さんにやさしい国をランク付けした「母親指標 (Mother’s Index)」を発表した。日本は昨年より順位を1つ下げ31位。1位はフィンランド、2位はスウェーデン、3位はノルウェーと北欧の国が上位を占めた。一方、最下位はコンゴ民主共和国だった。
この調査は今年で14回目。世界176カ国を対象に、妊産婦死亡の生涯リスク、5歳未満児の死亡率、公教育の在籍年数、国民1人当たりの所得、女性議員の割合の5つの指標をもとにランクづけしている。
「セーブ・ザ・チルドレン」によると、日本は女性議員の割合以外の項目では北欧諸国とは大差がなく、保健・栄養、教育、経済面では上位にランクイン。北欧では女性議員の比率が約4割あるのに対し、日本は約1割で、「お母さんにやさしい国ランキング」下位のアフリカ諸国と同様の割合という。
ある女性は「自分の務める会社の役員に、たったひとり女性が追加されただけで、女性のための福利厚生が変わった」と語る。企業においても、国の政策決定の過程においても、根本的な解決のためには発想の転換と大胆な取り組みが必要ではないだろうか。
■2013年母親指標ランキング お母さんにやさしい国
(トップ10)
1位 フィンランド
2位 スウェーデン
3位 ノルウェー
4位 アイスランド
5位 オランダ
6位 デンマーク
7位 スペイン
8位 ベルギー
9位 ドイツ
10位 オーストラリア
(ワースト10)
167位 コートジボワール
168位 チャド
169位 ナイジェリア
170位 ガンビア
171位 中央アフリカ
172位 ニジェール
173位 マリ
174位 シエラレオネ
175位 ソマリア
176位 コンゴ民主共和国