2013年で最もグーグル検索されたダイエット

今年、減量中の人々から最も注目を集めたダイエットは何だろうか。毎年恒例のグーグルの「Zeitgeist」で、私たちの好奇心を最も掻き立てた減量プランが明らかになった。
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Patrizia Savarese via Getty Images

今年、減量中の人々から最も注目を集めたダイエットは何だろうか。毎年恒例のグーグルの「Zeitgeist」で、私たちの好奇心を最も掻き立てた減量プランが明らかになった。

良いことに、今年最も検索された食事プランは昨年のリストよりも多彩である。昨年は、効果が無く危険なラズベリー・ケトン・ダイエットやフィーディング・チューブ・ダイエットなどが含まれていた。2013年にグーグル検索されたダイエットにも私たちの理想とは異なるものもあったが、加工していない食品や自然食品、様々な栄養を含む食品が重要視されていた。以下がその進歩である。

2013年に検索された食事法は...

10. 菜食主義ダイエット

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U.S. NewsとWorld Reportの報告によると、これは「カジュアル・ベジタリアン」のための食事法である。彼らは植物をベースにした食事を優先するが、寿司やチキンタコなどを定期的に取り入れることを好む。バランスの良い食事プラン、柔軟性、全体的な健康を理由に、菜食主義ダイエットは報道機関が選ぶ2013 年の最も健康的な食事法の6位にランクインした。   

9. ペスクタリアン・ダイエット

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ペスクタリアンの人々は、健康や倫理的な理由で、菜食主義に加えて魚を摂取する。健康という点においては、ペスクタリアン・ダイエットは理想的である(参照: 沖縄ダイエット)。しかし方法によっては、菜食主義と同様に不健康な食事法になる可能性がある。(例:不健康な魚リストを参照)

8. フルータリアン・ダイエット

フルータリアンとは、フルーツだけ(もしくはほとんど)を摂取する人々である。彼らは何世紀も昔から存在するが、今年は潜在的な危険性を含むこのフルーツダイエットが「80:10:10ダイエット」によりソーシャルメディアで広まった。特にInstagramでは、写真映えするバナナの朝食が圧倒的に人気を呼んだ。

この食事法は、アシュトン・カッチャーがフルーツだけの食事法を披露したことで話題になった。それはガリガリに痩せたアップル創設者スティーブ・ジョブズを演じるための減量計画だった。これが原因で彼は病院に運ばれている。

栄養士の指摘によると、フルーツのみを摂取する食事では、必須脂肪酸やタンパク質、その他の必要な栄養素が不足するということである。

7. 雑食ダイエット

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雑食ダイエットは、このリストの他のダイエットとは異なる。この食事法に関連する著書や専門家著者、商品計画、決まったプランが存在しないのだ。それは単純にあらゆる食品(乳製品、穀物、赤肉、グルテン、魚など)を摂取する食事法である。雑食ダイエットは、マイケル・ポーランが2006年に出版した「雑食動物のジレンマ(The Omnivore's Dilemma)」が由来だ。この本は、肉や動物性食品を楽しむ人々のための行動の呼びかけという役目を果たしながら、倫理的な家畜システムを支持している。

6. 沖縄ダイエット

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日本人は100歳を越える可能性が最も高い。したがって、伝統的な日本食を取り入れると、人々の長寿の可能性が高まる。これは理にかなっているだろうか。いいえ。おそらくそれは違う。しかし、悪影響がないことは確かである。沖縄の食事法は、新鮮な野菜や、豆腐、全粒の穀類、脂肪分の多い魚で構成され、甘い物やアルコール類、飽和脂肪酸を含む食品を適度に摂取する。

5. ケトンダイエット

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ケトンダイエットは、高タンパク高脂肪の食品を重要とし、加糖や精製された炭水化物を禁じる食事法である。もともとは慢性てんかんの治療として開発されたものだが、現在はi09が指摘するように、体重管理に良い考える成人健常者たちが実践している。

i09によると、理想的なケトン食はカロリーの60%を脂肪・35%をタンパク質・5%を炭水化物から摂取することである。これは多くの人々の食事(タンパク質5-15%・脂肪10-20%・炭水化物5-85%)とはまったく対照的だ。この目的は、身体をケトーシス(食餌性炭水化物のグルコースが枯渇した飢餓状態) にすることである。ケトンが肝臓で生成されることで、身体が脂肪をエネルギーとして消費するため、結果的に減量につながる。前述した通り、これは食事法ではなく内科的治療であるので、医師の指導を受けるように作られている。多くの人が、ケトン食によって高コレステロールや慢性便秘などの合併症を引き起こす可能性がある。 

4. マスター・クレンズ・ダイエット

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マスター・クレンズ・ダイエットは決して実践してはいけない。繰り返すが、誰もこの食事法をするべきではない。この食事法が知られてから間もなくその誤りが実証されてきたが、多くの人が(一時期ビヨンセも) 減量または「デトックス」の手段としてこの食事法を実践してしまっている。この食事は、水、レモンジュース、グレードBメープルシロップ、赤唐辛子の手作りカクテルだけを摂取し、他の食事を控えるものである。

「断食の間は、空腹感、頭痛、疲労、めまい、だるさ、下痢、吐き気、便秘などが生じる場合がある。」というように、栄養士で公衆衛生の専門家であるキャスリーン・M・ゼルマン(WebMD)は述べている

3. 地中海ダイエット

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ここ数年、強い人気を持つ地中海ダイエットは、健康な心臓や長寿を促し、ポリ不飽和酸脂肪、新鮮なフルーツ、野菜、ナッツ、豆、種が重要視される。2013年にも人気が継続したダイエットプランは、ギリシャ、スペイン、イタリアをはじめとする地中海の伝統的な食習慣を基に作られている。アナルズ・オブ・インターナル・メディシンが実施した大規模な研究によると、参加した中年女性1万人の健康がこの食事法で改善した。

2. ジュース クレンズ ダイエット

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ブループリント・クレンズなどのファッショナブルなジュース断食や、スターバックスのようなチェーン店であるオーガニック・アベニューは素晴らしく聞こえるかもしれない。フルーツや野菜のジュースだけを14日間摂取して過去の不摂生を償う。しかし残念なことに、この食事法は、疑似科学的なラベルが主張するような万能薬ではない。率直に言うと、その効果を証明する研究は存在しない。むしろ多く研究では、その効果が否定されている。例えば、2003年のある研究によると、8日間断食をおこなった成人男性はコレステロール、インシュリン、非エステル化脂肪酸が低下したが、一週間以内にこれら数値が断食前に戻った。言い換えると、継続的な効果は断食には皆無だったということである。

1. パレオダイエット

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パレオダイエットは、原始時代または原始人ダイエットとしても知られているが、今年最も検索された食事法になったことは驚きではない。有名なグルメ家やボディビルダー、クロスフィッターたちの間で急速に人気が高まったことがその一因である。レシピが入手しやすいことや、Nom Nom PaleoPaleoOMGなどのライフスタイルブログ、そして有名な支持者たちのおかげで、2013年はパレオの一年になった。先史時代の人々たちのように食事するのは本当に良い考えか(またはパレオダイエットはクロマニョン人の食事パターンを本当に模倣しているのか)は、まだ判断の余地が残されている。しかし、パレオのように自然食品を食べ、精糖食品、小麦粉、加工肉を控えることから学ぶべき教訓がいくつかあるだろう。

[(English) Translated by Gengo]

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