[北京 6日 ロイター] - 中国新疆ウイグル自治区で、ヘッドスカーフを身にまとうなどイスラム風の身なりをしている人のバス乗車が禁止された。今月開催のスポーツイベントを控えた治安強化が目的。
イスラム教徒への差別だとの批判が起きており、中国政府の政策に対する懸念が広がっている。
中国共産党発行の現地紙によると、同自治区北西部のカラマイでヘッドスカーフ、ベール、「ジルバブ」と呼ばれるゆったりしたスカーフおよび、三日月や星の模様のある衣服を身に着けたり、あごひげを伸ばしたりしている人がバスに乗ることが当局により禁じられたという。報道では、違反者は警察に通報されることになっている。
三日月と星はイスラム教の象徴として多くの国旗に描かれているが、中国政府は東トルキスタンとして独立を目指すイスラム過激派が使用していると主張している。
同自治区はトルコ語を話すイスラム教徒が多い。中国政府は長期にわたってイスラム教過激派や独立主義者に対する批判を続けている。
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